HCA、年間予想据え置きで四半期は予想上回る

HCAヘルスケア HCAは金曜日、四半期利益と売上高でウォール街の予想を上回ったが、年間予想は据え置いた。

アナリストらは、この据え置かれた見通しは投資家を失望させるかもしれないとしながらも、昨年末にCOVIDの影響もあって医療サービスの需要が急増したことから、「保守的な」見通しだと述べた。

• 「年を通しての医療需要は引き続き堅調に推移するだろう
• この特別なレベルには達しないかもしれないが、かなり勇気づけられる」とサミュエル・ヘイゼンCEOは電話会議で語った。

スティーブンスのアナリスト、スコット・フィデル氏は、今回の予想据え置きは「HCAの保守的な姿勢を反映したものだろう」と述べた。

アナリストらは、高齢化の進展や、患者の宿泊を必要としない外来ケアセンターへの嗜好の変化から、病院が恩恵を受けると予想している。

HCAは1月、2024年の一株当たり利益を19.70ドルから21.20ドル、売上高を677億5000万ドルから702億5000万ドルの範囲と予想していた。

ライバルのテネット・ヘルスケア THCとユニバーサル・ヘルス・サービス UHSの株価は、金曜日の取引開始時に1％から3％下落した。

HCAの四半期業績が好調だったのは、ヘルスケア・サービスの需要による患者の入院数の増加と、人員不足に関連するコストの緩和が寄与したためだ。

同社によると、入院患者数が増加した。

3月31日に終了した第1四半期の同一施設での入院手術件数は1.7％増加したが、同一施設での外来手術件数は2.1％減少した。

テネシー州ナッシュビルを拠点とする病院運営会社では、同一施設の入院患者数が6.2％増加し、救急外来患者数は7.2％増加した。

HCAの四半期売上高は173億4,000万ドルで、予想の167億8,000万ドルを上回った。LSEGのデータによると、アナリストの平均予想は1株当たり5.01ドルだった。