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カナダのインペリアル・オイル、増産で業績押し上げ

カナダのインペリアル・オイル IMOは8日、メンテナンス作業で製油所の処理量が減少したものの、堅調な生産により四半期利益は 予想を上回ったと発表した。

アルバータ州カルガリーを拠点とするインペリアルは、エクソンモービル XOMが過半数を所有し、アルバータ州北部のKearlオイルサンド・プロジェクトで、第1四半期に記録的な生産量となる日量27万7000バレル((bpd))を達成したと発表した。

インペリアルはまた、アルバータ州から西海岸に至る59万bpdのトランス・マウンテン・パイプラインの拡張工事が間もなく開始されることから、カナダの重質原油の指標となるウエスタン・カナダ・セレクト(WCS) の価格ディスカウントが縮小したことも追い風となった。

インペリアル社のブラッド・コルソン最高経営責任者(CEO)は決算会見で、「TMXは非常に有利になる」と述べた。「TMXは、アルバータ州から西海岸へのトランス・マウンテン・パイプラインの拡張に非常に有利だ。

インペリアルは、カナダのオイルサンドのライバルと同様、近年は株主への現金還元を優先しており、6月に自社株買いのための普通株式公開買付けを申請する意向であることも明らかにした。

同社の第1四半期の製油所処理能力は40万7,000B/Dに達し、メンテナンスのため前年同期の41万7,000B/Dを下回った。 また、LSEGのデータによると、アナリストが予想した41万5,000B/Dを下回った。

上流の総生産量は 42万1,000バレル/日(原油換算) (boepd) で、前年同期の 41万3,000bpdから増加した。

営業活動によるキャッシュフローは 、2023年第1四半期の8億2,100万カナダドルから10億8,000万カナダドルに増加した。

純利益は12億カナダドル(1株当たり2.23カナダドル)。アナリストは1株当たり2.03カナダドルの利益を予想していた。

アナリストの多くは、この結果をインペリアル社にとって中立と評価している。同社の株価はトロント証券取引所で0.5%安の96.9カナダドル。

() 「RBCキャピタルのマーケットアナリスト、グレッグ・パーディはリサーチノートの中で、今回の決算は "まちまち "であったと付け加えた。

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