前日終値 (Previous close)

「前日終値」とは何ですか?

「前日終値」とは、ある銘柄について、前の取引日の取引時間が終了した時点で付けられた価格のことです。これは市場が閉じる直前の取引価格を表しています。

前日終値が重要なのはなぜですか?

価格パターン: トレーダーは価格パターンとトレンドを分析して、その情報を得たうえで取引判断を下します。前日終値は、ギャップ(当日の始値が前日の終値と大きくかけ離れている場合)や継続パターン(前回の終値から価格がトレンドを継続している場合)などのパターンを見極めるにあたって不可欠なデータポイントになります。これらのパターンは、この先の値動きの可能性について貴重な洞察を与えてくれるものです。

サポートとレジスタンスの水準: サポートやレジスタンスの水準は、株が買い圧力や売り圧力に見舞われる傾向が強くなる重要な価格水準です。トレーダーは前日終値付近で価格がどのように動くかを観察することが多いため、こうしたポイントがサポートやレジスタンスの水準として機能することがあります。株価が継続的に前日の終値を上回らない場合は、このポイントが強いレジスタンスになっていることがあります。また逆に、前日の終値付近で常にサポートされている場合は、買い意欲の高まりを示唆していることもあります。

ボラティリティの評価: ボラティリティとは、その銘柄の価格変動の度合いを測るものです。現在の価格と前日終値を比較することによって、トレーダーはその資産のボラティリティを評価することができます。現在の価格が前回の終値と大きくかけ離れている場合はボラティリティの高まりを示していることがあり、トレーダーにとってはチャンスの到来であると同時にリスクが増大していることにもなり得ます。