ホットストック：電力株は高安まちまち、決算通過で売買交錯

電力株は高安まちまちとなっている。九州電力 9508、東北電力 99506、北陸電力 99505が前営業日比６─８％超高となる一方、中国電力 99504は同８％超、東京電力ホールディングス 9501は同４％超下落している。大手電力１０社の連結決算が出そろい、決算を手掛かりとした売買が交錯している。

２４年３月期通期の純利益は九州電力、東北電力、北陸電力、関西電力などが過去最高を更新した。２５年３月期は前期比で減益を見込む電力会社もあるものの、市場では保守的に見積もっているとの見方もある。「資源価格の落ち着きに加え、今年の夏は猛暑になるとの予想もあり、期待は依然として高い」（国内証券ストラテジスト）との声も聞かれた。

中国電力は大幅に反落し、一時１０％超安の９７６円８０銭で安値を付けた。前日に発表した決算内容が市場予想を下回ったことや、配当予想の修正（減配）、島根原子力発電所２号機の再稼働の延期を発表したことなども嫌気されている。２５年３月期通期の純利益は前期比６２．５％減の５００億円を見込む。