【moomoo証券】パランティア(PLTR)、調整一巡か?防衛AIテーマと株価の現在地を検証サイバーセキュリティ企業のパランティア NASDAQ:PLTR は、2023年11月の安値から2025年11月の過去最高値までに1,300%超の上昇を記録。その後、わずか3カ月で約40%下落しましたが、直近7週間では約15%反発しています。今回は、同社のチャートおよびファンダメンタルズから、今後の展開について整理します。
■ファンダメンタルズ分析
3月23日パランティアは、約7%上昇しました。背景には、Reutersが報じた、米国防総省による同社のAI搭載システム「Maven」の採用があります。同システムは兵器ターゲティング用途における中核的な人工知能プラットフォームとして位置付けられました。
「Maven」は、衛星やドローン、各種センサーから得られるデータを統合し、単一のインターフェースで戦場分析を提供する指揮統制ソフトウェアです。現場指揮官の脅威認識能力の向上が期待されています。
また、今回の「プログラム・オブ・レコード」指定により、米軍全体での導入が進みやすくなり、契約プロセスの効率化や長期的な資金供給が見込まれます。今後の契約は米陸軍が主導して調整する形になる可能性があります。
さらに、この指定により「Maven」は国防総省のChief Digital AI Officeの管轄に移行する見込みであり、次回決算(5月初旬予定)前の重要な材料といえます。
加えて、The Wall Street Journalなどの報道によれば、パランティアは非上場企業のAnduril Industriesと共同で、米国のミサイル防衛構想「Golden Dome」向けの中核ソフトウェアを開発しているとされています。
「Golden Dome」は、弾道ミサイルや巡航ミサイル、極超音速ミサイルへの対抗を目的とした、総額1,850億ドル規模の宇宙ベース防衛システム構想です。ソフトウェア面では、早ければ今夏にもテスト段階に入る見通しです。
■テクニカル分析
2024年12月以降のチャートでは、カップ・ウィズ・ハンドル型のパターンが形成されています。これは一般的に上昇継続を示唆する強気パターンであり、約161ドル付近にピボット(節目)が確認されます。
一方で、足元では200日単純移動平均線(SMA)がレジスタンスとして機能しており、現時点では約164ドル付近が上値の分岐点とみられます。
その他の指標をみると、
RSI:中立水準をやや上回る推移
MACD:強気シグナルを示唆
9日EMAヒストグラム:プラス圏(短期的に強気)
12日EMAが26日EMAを上回り、両者ともゼロライン上
と、テクニカル面は全体として改善傾向にあります。
■オプション戦略
強気スタンスの投資家の一部は、「カバードコール」戦略を活用しているとみられます。これは株式を保有しつつ、同時にコールオプションを売却する手法です。
例えば、
PLTR株を約143ドルで100株購入
150ドルのコール(5月15日満期)を売却(プレミアム約10ドル)
この場合、実質的な取得コストは約133ドルとなります。
コール売却により、株価下落時の緩衝余地を確保する一方、上昇時の利益は最大約17ドルに限定されます。不確実性の高い局面において、収益と下値耐性のバランスを取る戦略といえます。
■総括
防衛分野におけるAI需要の拡大を背景に、パランティアの成長期待は引き続き意識される状況です。一方で、株価は急騰後の調整局面を経ており、160ドル台前半の水準を巡る攻防が続いています。
短期的にはテクニカルの改善が見られるものの、明確な上放れには追加材料や決算による裏付けが求められる局面と考えられます。ファンダメンタルズの進展と株価動向の整合性を見極めることが重要です。
(Moomoo Technologies Inc.のマーケットコメンテーターであるスティーブン・“サージ”・ギルフォイル氏は、本コラム執筆時点においてPLTR株のロングポジションを保有していました。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3335号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人資産運用業協会
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【moomoo証券】ナイキ、8年半ぶりの安値を更新。チャートが示す今後の展望靴・アパレル大手であるナイキの株価が、2021年11月の史上最高値から約70%下落し、約8年半ぶりの安値圏で推移している。来週の決算発表を控え、チャートとファンダメンタルズから何が読み取れるかを探る。
ナイキのファンダメンタルズ分析
ナイキは来週火曜日の取引終了後、第3四半期決算を発表する予定だ。市場予想(コンセンサス)は、売上高112.2億ドル、GAAPベースの1株当たり利益(EPS)を0.29ドルとしている。
これは、前年同期の売上高112.7億ドルから0.4%の減収、EPS 0.54ドルからは46.2%の大幅な減益となる計算だ。
興味深いことに、筆者が把握している23人のアナリストのうち、今四半期開始以降に予想を修正したのはわずか3人である。グループ全体のEPS予想は0.24ドルから0.35ドルと幅があるにもかかわらずだ。
修正の内訳は、2人が下方修正、1人が上方修正であり、残りの20人は静観を決め込んでいる。
ナイキのテクニカル分析
次に、直近約9ヶ月間(3月24日火曜日午後まで)のチャートを確認する。
読者諸君は、ナイキが昨年夏以降、弱気の反転パターンである「ダブルトップ」を2回形成していることに気づくだろう(チャート上の赤枠とピンクの網掛け部分)。
これら2つのパターンはいずれもセオリー通りに機能し、その都度、株価は下落した。
2つ目のダブルトップはつい最近発生し、60ドル付近が明確なピボット(転換点)となった。その後、3月20日にはザラ場安値で52.18ドルを記録している。これは2017年10月以来の低水準であり、少なくとも現時点ではそこが底値となったようにも見える。
では、現在のテクニカル指標は何を示唆しているのか。
第一に、2025年4月から8月にかけての上昇分に対し、100%のフィボナッチ・リトレースメント(全値押し)を完了した(チャート上のグレーの水平線と網掛け部分)。
この過程で、相対力指数(RSI、チャート上部のグレーの曲線)は、テクニカル的な売られすぎの状態から脱したように見受けられる。
また、日足のMACD(チャート下部の青い棒グラフと黒・金のライン)は依然として弱気の姿勢を保っているものの、いくつかポジティブな兆候も現れている。
一つは、9日指数平滑移動平均(EMA)のヒストグラム(青い棒)が、下からゼロラインに近づいている点だ。これがプラス圏に浮上すれば、テクニカル的には強気転換となる。
加えて、12日EMA(黒いライン)が26日EMA(金のライン)に向かって上昇している。これら2本のラインが交差(ゴールデンクロス)すれば、それもまた強気シグナルとなる。
オプション取引の選択肢
強気派のオプション投資家は、21日EMA(緑のライン)をピボットとして活用し、「ブル・コール・スプレッド」と呼ばれる戦略を検討している可能性がある。
これは、同じ満期日で、権利行使価格が低いコールを買い、同時に高いコールを売る手法だ。具体例を以下に挙げる。
ロング(買い): 4月2日満期(来週の決算発表後)、権利行使価格57ドルのコール。直近価格は約1.20ドル。
ショート(売り): 4月2日満期、権利行使価格61ドルのコール。約0.40ドルのプレミアムを受け取れる。
ネット・デビット(差し引き支払い額):0.80ドル
この戦略をとるトレーダーは、0.80ドルのコスト(リスク)に対し、最大4ドルの利益を目指している。つまり、最大理論利益は3.20ドルとなる。満期時に株価が61ドル以上であれば、この最大利益が実現する。
逆に、最大理論損失は支払った0.80ドルに限定される。満期時に株価が57ドル以下であれば、この損失が確定する。
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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【moomoo証券】小型防衛・ドローン企業のレッド・キャット(RCAT)が急上昇 足元のチャートは何を示すのか小型の防衛・ドローン企業である レッド・キャット・ホールディングス NASDAQ:RCAT は、過去1年間で190%超、年初来では110%超上昇しています。さらに、米国・イスラエル・イランの紛争が始まった約3週間前からでも、およそ45%上昇しています。18日(水)に四半期決算を控え、同社のチャートとファンダメンタルズを確認します。
■レッド・キャットのファンダメンタルズ分析
レッド・キャット・ホールディングスは、無人航空機(ドローン)および無人水上機、それらに関連するサービスを国家安全保障および防衛分野の顧客に提供しています。
2月28日に米国・イスラエルとイランの紛争が始まって以降、ドローンが戦闘において重要な役割を果たしていることから、同社のような銘柄には投資家の関心が集まっています。
米国防総省はこれまでに、同社の主力偵察ドローンである「Black Widow」と「Golden Eagle」を米軍向けに調達可能な機体として承認しています。
さらに同社は昨夏、米陸軍から3,500万ドル規模の契約を獲得しました。また、Palantir Technologies NASDAQ:PLTR との戦略的提携も進めており、GPSが利用できない環境下でのドローン運用に向けた視覚ナビゲーションソフトウェアを提供しています。
こうした中、レッド・キャットは18日(水)の引け後に第4四半期決算を発表する予定です。
市場予想では、売上高は約2,400万ドル、1株当たり損失(GAAPベース)は0.15ドルと見込まれています。前年同期は0.09ドルの損失、売上高は630万ドルでした。
なお、レッド・キャットをカバーするセルサイドアナリスト3名については、当四半期開始以降、業績予想の上方修正・下方修正はいずれも行われていません。
■レッド・キャットのテクニカル分析
次に、11月以降から3月13日(金)午後までの株価チャートを確認します。
株価は11月下旬以降、「ダブルトップ」と呼ばれる弱気の反転パターンを形成しているように見えます。
では、この状況は警戒すべきなのでしょうか。
現時点では判断は難しいところです。というのも、株価は21日指数移動平均線(EMA)付近でサポートされており、この未完成のダブルトップパターンを上抜けつつあるようにも見えるためです。
また、その他のテクニカル指標も総じて良好です。
例えば、相対力指数(RSI)は中立水準を大きく上回って推移しているものの、過熱感(買われすぎ)には達していません。
同様に、日足のMACDも非常に良好な状態にあります。
具体的には、9日EMAのヒストグラムがゼロラインを上回っており、短期的には強気のシグナルといえます。
さらに、12日EMAが26日EMAを上回り、両者ともにゼロライン上で推移していることから、中期的にも強気のテクニカルシグナルが示されています。
【オプション戦略の一例】
こうしたテクニカル環境を踏まえ、一部のオプション投資家は「バイ・ライト(buy/write)」戦略を採用している可能性があります。
これは、株式を購入すると同時に、その保有株に対してコールオプションを売却する戦略です。
具体例は以下の通りです。
・RCAT株を100株、直近の約16ドル付近で購入
・3月20日満期、権利行使価格18.50ドルのコールを1枚売却(約0.60ドルのプレミアム受取)
実質取得コスト(ネットベーシス):15.40ドル
この戦略では、株式を保有しつつコール売却により実質的な取得コストを引き下げることができます。
一方で、満期時に株価が18.50ドル以上となった場合、保有株が権利行使により売却される(コールアウェイ)可能性がありますが、その場合でも利益は確保される形となります。
(Moomoo Technologies Inc.のマーケットコメンテーターであるスティーブン・“サージ”・ギルフォイル氏は、本コラム執筆時点においてRCATのポジションは保有していませんでした。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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【moomoo証券】アリババ(BABA)は10月以降で28%下落 決算前にチャートを確認アリババ NYSE:BABA は、年初来で約6%下落しており、10月におよそ4年ぶりの高値をつけて以降、米国上場株は約30%下落しています。3月19日(木)に予定されている第3四半期決算の発表を前に、同社のファンダメンタルズとテクニカルの両面を確認します。
■アリババのファンダメンタルズ分析
アリババは、米国市場で取引される中国株の中でも最も知名度の高い銘柄の一つであり、木曜日の寄り前に四半期決算を発表する予定です。
本稿ではドルベースで記述し、ニューヨーク証券取引所に上場している同社の米国預託証券(ADR)を対象に分析しています。
ADRは、米国外企業の本国株式そのものの所有権を直接表すものではなく、必ずしも原株と1対1で対応するとは限りません。これは、企業がADRを設定する際の条件によって異なります。
市場予想では、今週の決算において、調整後1ADR当たり利益は1.59ドル、売上高は422億ドルと見込まれています。
売上高は前年同期比で9%超の増収となる見通しですが、一方で調整後利益は、前年の2.95ドルから46.1%の減少となる見込みです。
アリババをカバーするセルサイドアナリスト15人のうち11人が、当四半期開始以降に利益予想を下方修正しています。残りの4人は据え置きで、上方修正したアナリストは1人もいません。
■アリババのテクニカル分析
続いて、約7カ月間の株価チャート(3月12日木曜日午後時点)を確認します。
年初には、弱気反転パターンである「フォーリングウェッジ」を上抜け、その後は一定の上昇を見せました。
しかし、その上昇はすでに失速しており、現在は「逆ヘッド・アンド・ショルダー(逆三尊)」という強気反転パターンを形成しつつある可能性があります。
チャート右側の緑のボックスで示されているこのパターンは、現時点では仮説段階ですが、156ドル付近が重要なピボット水準として意識されます。
一方で、他のテクニカル指標はあまり良好とは言えません。
例えば、相対力指数(RSI)はテクニカル的な売られすぎ水準に近い低い位置で推移しています。
また、日足のMACD(移動平均収束拡散)も弱気寄りの形状となっていますが、改善の兆しは見られます。
9日EMAのヒストグラムは依然としてマイナス圏にあるものの、ゼロラインに向かって上昇しています。
同様に、12日EMAと26日EMAもともにマイナス圏にありますが、12日線が26日線を上抜ける動きとなれば、強気シグナルとなる可能性があります。
【オプション戦略の一例】
こうしたテクニカル環境を踏まえ、一部のオプション投資家は決算を前に「ブルコールスプレッド」を採用している可能性があります。
この戦略は、同一満期日のコールオプションを1枚買い、同時により高い権利行使価格のコールを1枚売ることで構成されます。
具体例は以下の通りです。
・3月20日満期、権利行使価格145ドルのBABAコールを1枚買い(約1.45ドル)
・同満期、権利行使価格155ドルのコールを1枚売り(約0.45ドルのプレミアム受取)
差引コスト(ネットデビット):1ドル
この取引では、1ドルのコストをリスクとして、最大10ドルの回収を狙います。最大利益(9ドル)は、満期時にBABA株価が155ドル以上である場合に実現します。
一方、最大損失は支払った1ドルであり、満期時に株価が145ドル以下の場合に発生します。
(Moomoo Technologies Inc.のマーケットコメンテーターであるスティーブン・“サージ”・ギルフォイル氏は、本コラム執筆時点において、BABAのポジションを保有していませんでした。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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【moomoo証券】マイクロン(MU)は過去12カ月で350%上昇 そのチャートが示すものはメモリチップ設計企業である マイクロン NASDAQ:MU は、過去1年間で約350%上昇しており、1カ月から5年までほぼすべての期間でS&P500 SP:SPX を上回っています。今週の決算発表を控える中、同社のファンダメンタルズとテクニカルの両面を確認していきます。
■マイクロンのファンダメンタルズ分析
マイクロンは3月18日(水)の引け後に第2四半期(会計年度ベース)の決算発表を予定しており、市場予想では調整後1株利益(EPS)は8.60ドル、売上高は191億ドルと見込まれています。
これは、前年同期の調整後EPS1.56ドルから451.2%の増加、さらに売上高も137%超の成長となる見通しです。
また、マイクロンをカバーしているセルサイドアナリスト30人のうち23人が、当四半期開始以降に業績予想を上方修正しています。7人は据え置きで、下方修正したアナリストは1人もいません。
この背景には、マイクロンおよび同業のメモリ企業がいずれも好調な四半期を迎えるとの見方があります。需要に供給が追いついていない状況が続いており、利益率も上昇傾向にあるためです。
■マイクロンのテクニカル分析
続いて、約7カ月間の株価チャート(3月11日水曜日午後時点)を確認します。
2025年後半を通じてMUは上昇基調を維持し、特に12月と1月にかけて上昇ペースが加速しました。
その後、「ブルフラッグ」と呼ばれるパターンを形成しています。これは上昇トレンド継続を示唆する典型的な形状です。
足元では株価がやや調整しているため一見矛盾しているように見えますが、現在は下向きの2本のラインで示される「保ち合い」局面に入っていると考えられます。それでも、全体の上昇トレンドは維持されているように見えます。
このパターンにおける重要な基準線は、21日指数移動平均線(EMA)です。
また、50日単純移動平均線(SMA)がサポートとして機能している点も確認できます。これは、機関投資家がこの水準で買い支えている可能性を示唆します。
他のテクニカル指標を見ると、相対力指数(RSI)は上昇基調にあり、中立水準を再び上回っています。
同様に、日足のMACD(移動平均収束拡散)も改善の兆しを見せています。例えば、9日EMAのヒストグラムはゼロラインに接近しており、まだ明確な強気シグナルではないものの回復傾向が見られます。
また、12日EMAと26日EMAはいずれもプラス圏にあり、これは中程度の強気シグナルです。
さらに、12日線が26日線に向かって上昇しており、両者がゼロライン上でゴールデンクロスを形成すれば、より強い強気シグナルとなります。
【オプション戦略の一例】
こうしたテクニカル要因を踏まえ、強気見通しを持つオプション投資家の中には「ブルコールスプレッド」を活用するケースも見られます。
この戦略は、同じ満期日のコールオプションを1つ買い、より高い権利行使価格のコールを1つ売ることで構成されます。
例としては以下の通りです。
・3月20日満期、権利行使価格402.50ドルのMUコールを1枚買い(約26.40ドル)
・同じく3月20日満期、権利行使価格425ドルのコールを1枚売り(約16.30ドル)
差引コスト(ネットデビット):10.10ドル
この取引では、10.10ドルのコストをリスクとして、最大22.50ドルの回収(理論値)を狙います。最大利益(12.40ドル)は、満期時にMU株価が425ドル以上である場合に実現します。
一方、最大損失は支払った10.10ドルであり、満期時に株価が402.50ドル以下の場合に発生します。
(Moomoo Technologies Inc. のマーケット・コメンテーターであるスティーブン・"サージ"・ギルフォイルは、本コラム執筆時点でMUのポジションを保有していませんでした。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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【moomoo証券】米国・イラン戦争の渦中でレイセオン親会社RTXのチャートが示すもの米国・イスラエル・イラン戦争でミサイルが飛び交う中、米軍向けにこれらの兵器を設計・製造する主要な請負業者の1つであるレイセオンの親会社RTX(RTX)が先日、過去最高値を更新しました。同社株のチャートとファンダメンタルズが何を示しているのか確認してみましょう。
RTXのファンダメンタルズ分析
投資家が防衛関連株を買い漁ったことで、RTXは開戦直前の2月25日につけたセッション安値から、数日後の3月3日につけた日中の過去最高値214.50ドルまでの間に11.3%上昇しました。
ボーイング(BA)、ノースロップ・グラマン(NOC)、L3ハリス(LHX)、ゼネラル・ダイナミクス(GD)などの防衛企業も米軍の請負業者として非常に重要ですが、ミサイルシステムの主要サプライヤーとなっているのはRTXとライバルのロッキード・マーチン(LMT)です。
RTXの最もよく知られた兵器には、MIM-104パトリオット防空システム、FIM-92スティンガー肩打ち式地対空ミサイル、SM-3海軍防空迎撃ミサイル、BGM-109トマホーク巡航ミサイルなどがあります。
同社が製造するその他の主要システムには、AIM-120 AMRAAM空対空ミサイルや、数マイル離れた場所からあらゆる天候下でも正確に標的を攻撃できるスマート爆弾「ストームブレイカー」などがあります。これらはRTXの製品のごく一部にすぎません。
財務面について、同社は4月21日頃に次回の四半期決算を発表する予定であり、ウォール街は現在、売上高214億ドルに対し、調整後1株当たり利益(EPS)を1.51ドルと予想しています。
この予想通りとなれば、前年同期の調整後EPS 1.47ドルから2.7%の増益、ならびに前年同期比で約5.4%の増収を意味します。
RTXのテクニカル分析
次に、過去4カ月間から先週木曜日の午後(3月5日)までのRTXのチャートを見てみましょう。
読者の皆さんは、2月27日の中東紛争勃発を前に、RTXが弱気反転を示すダブルトップのパターンを形成していたことに気づくでしょう。
これはすぐに、「保ち合いによる底練り期間(basing period of consolidation)」としても知られるレクタングル(長方形)パターンへと発展しました。チャート右側の淡褐色のボックスで示されている通り、このパターンには206ドルという明らかなピボットポイント(転換点)がありました。
しかし、開戦後最初の取引日となった3月2日に、RTXはこのピボットを上抜けました(ブレイクアウト)。
また、同社株がちょうどその頃に50日単純移動平均線(SMA、青い線で表示)で支持(サポート)を得たことにも注目すべきです。これは、プロの資金運用担当者からRTXに一定の関心が寄せられていることを示唆しています。
他のテクニカル指標を見ると、RTXの相対力指数(RSI、チャート上部のグレーの線)は最近、中立水準から中立を上回る水準へと移動しました。しかし、これまでのところテクニカルな「買われすぎ」の状態には程遠い状況です。
一方、RTXの日足MACD(移動平均収束発散法、チャート下部の青いバーと黒および金の線)は強気のシグナルを発しています。
同社株の9日指数平滑移動平均線(EMA、青いバー)のヒストグラムは、現在数日間にわたってゼロラインを上回っています。これは一般的に短期的な強気シグナルです。
さらに、RTXの12日EMA(黒い線)が26日EMA(金の線)を上抜け(ゴールデンクロス)、両線ともプラス圏にあります。これは中期的な強気のテクニカル・シグナルです。
直近のブレイクアウト後、RTXは次に底練り期間の上値抵抗線がサポート(支持線)として機能するかを試すことになるでしょう。
オプション取引のアイデア
強気のオプション・トレーダーは、RTXの決算発表を前にブル・コール・スプレッドを活用するかもしれません。
これは、コール・オプションを1つ買い、同時に同じ満期日でより権利行使価格が高い別のコール・オプションを売るという手法です。以下に例を示します。
ロング(買い): RTXのコール1枚(満期日4月24日 ※今度の決算発表後、権利行使価格205ドル ※上記の明らかなピボット付近)。直近の価格では、このコストは約11.90ドルでした。
ショート(売り): RTXの4月24日満期、権利行使価格220ドルのコール1枚。約5.35ドルのクレジット(受け取り)。
ネット・デビット(差し引きの支払いコスト): 6.55ドル
このトレーダーは6.55ドルのネット・デビットのリスクを取って、満期時に最大15ドルの回収を目指しており、理論上の最大純利益は8.45ドルとなります。満期時にRTXが220ドル以上で取引されていれば、この利益が発生します。
逆に、満期時にRTXが205ドル以下で取引された場合、このトレーダーは6.55ドルの理論上の最大損失(すなわちネット・デビット全額)を被ることになります。
(Moomoo Technologies Inc. のマーケット・コメンテーターであるスティーブン・"サージ"・ギルフォイルは、本コラム執筆時点でRTXの買いポジションを保有していました。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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【moomoo証券】オラクル株、過去6カ月で50%超の下落。チャートは何を語るか?オラクル(ORCL)は火曜日に第3四半期決算を発表する予定ですが、AIに注力するこのソフトウェア・プラットフォーム・プロバイダーの株価は、9月に過去最高値を付けて以来、50%以上も下落しています。同社株のチャートとファンダメンタルズが何を示しているのか確認してみましょう。
オラクルのファンダメンタルズ分析
ORCLは火曜日の引け後に四半期決算を発表する予定であり、ウォール街は売上高169億ドルに対し、調整後1株当たり利益(EPS)を1.71ドルと予想しています。これは、前年同期の調整後EPS 1.47ドルから16.3%の増益、ならびに前年同期比19.6%の増収を意味します。
しかし、ORCLの今度の決算に対するアナリストの予測は強弱が分かれているようです。
ORCLをカバーしていることが確認できた31人のセルサイドアナリストのうち、直近の四半期が始まってから業績予想を下方修正したアナリストは14人に上る一方、上方修正したのはわずか11人でした(6人は据え置き)。
11月に発表されたオラクルの第2四半期決算を振り返ると、同社は同期間に20億6,600万ドルの営業キャッシュフローを創出しています。
とはいえ、同社は同期間に120億3,300万ドルの設備投資を行っており、フリーキャッシュフローはマイナス99億6,700万ドルとなりました。
しかし、ほとんど信じがたいことに、オラクルは同期間中も株主に対して14億3,500万ドルの現金配当を支払っています。その結果、第2四半期末時点のオラクルの現金残高は198億ドル、流動資産は344億ドルとなりました。
一方で、第2四半期末時点の流動負債は合計378億ドルに達しており、これには81億ドルの短期債務と99億ドルの繰延収益(これは真の財務上の義務ではありません)が含まれています。
つまり、オラクルの見かけ上の流動比率は四半期末時点で0.91でした。この繰延収益を調整すると、流動比率は1.16に上昇します。
ご存知ない方のために説明すると、企業の流動比率とは、何らかの理由で企業が清算する必要が生じた場合の財務の健全性を示す指標です。
計算式はシンプルで、流動資産を流動負債で割ったものです。一般的に、1.0の流動比率が適正の最低限と見なされます。
オラクルのテクニカル分析
約6カ月前から水曜日の午後(3月4日)までのORCLのチャートを見てみましょう。
読者の皆さんはまず、10月中旬頃から今日まで続く、強気反転を示す大きな下降ウェッジ(フォーリング・ウェッジ)のパターンに気づくでしょう。このパターンは収束しつつあるように見えます。
実際、オラクルはすでにこのパターンの上値抵抗線(アッパートレンドライン)を上抜けており、21日指数平滑移動平均線(EMA、上の図では緑色の線)を捉えようとしています。これが当面の同社株の明らかな上値のピボット(転換点)であり、スイングトレーダーが参入してくる可能性のあるポイントでもあります。
同時に、オラクルの50日単純移動平均線(SMA、波打つ青い線で表示)もそれほど遠くありません。金曜日のORCLの終値152.96ドルに対して、上のチャートでは172.30ドルとなっています。
一方、オラクルの相対的強さ(レラティブ・ストレングス、チャート上部のグレーの線)は依然として弱いものの、着実に改善しています。
同様に、同社株の日足MACD(移動平均収束発散法、チャート下部の黒と金の線および青いバーで表示)も堅調に推移しています。
例えば、オラクルの9日EMAのヒストグラム(青いバー)は、ほぼ1カ月間プラス圏で推移しています。これは強気のテクニカル・シグナルです。
同時に、株価の12日EMA(黒い線)が、ついに26日EMA(金の線)を上回りました(ゴールデンクロス)。これも強気シグナルですが、両線ともゼロラインを下回っているため、このシグナルはやや弱めです。
総合すると、これはテクニカル的に強気のチャートに見え始めています。ただし、引き続き警戒を要する十分なテクニカル上の懸念点も残っています。
オプション取引のアイデア
強気ではあるもののリスクを抑えたいオプション・トレーダーは、ここでオラクルの現物株を買うのではなく、ブル・コール・スプレッドを活用するかもしれません。
これは、コール・オプションを1つ買い、同時に同じ満期日でより権利行使価格が高い別のコール・オプションを売るという手法です。以下に例を示します。
ロング(買い): ORCLのコール1枚(権利行使価格152.50ドル、満期日3月13日 ※決算発表後)。直近の価格では、このコストは約9.80ドルでした。
ショート(売り): ORCLのコール1枚(権利行使価格167.50ドル、満期日3月13日)。約4.20ドル。
ネット・デビット(差し引きの支払いコスト): 5.60ドル
このトレーダーは5.60ドルのネット・デビットのリスクを取って15ドルの回収を目指しており、理論上の最大純利益は9.40ドルとなります。満期時にORCLが167.50ドル以上で取引されていれば、トレーダーはこの利益を受け取ることになります。
逆に、トレーダーは5.60ドルのネット・デビット分のリスクを負っており、これがこの取引における理論上の最大損失です。満期時にORCLが152.50ドル以下で取引された場合、トレーダーはその損失を被ることになります。
(Moomoo Technologies Inc. のマーケット・コメンテーターであるスティーブン・"サージ"・ギルフォイルは、本コラム執筆時点でORCLのポジションを保有していませんでした。)
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
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加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
【moomoo証券】ドローンメーカーのオンダス(ONDS)、過去12カ月で1000%超上昇 チャートは何を示唆?米国・イスラエル・イランを巡る紛争は、防衛関連株にボラティリティをもたらしています。ドローンメーカーの NASDAQ:ONDS オンダス(ONDS)は3月2日(月)に約6%上昇しましたが、その後は上下動を繰り返しています。それでも、過去12カ月では1000%以上上昇しています。今回は、オンダスのファンダメンタルズとテクニカルの両面を確認してみます。
■オンダスのファンダメンタルズ分析
オンダスは、軍事および安全保障向けのドローンや無線通信システムを開発する企業です。
オンダスや、 NASDAQ:KTOS クレイトス・ディフェンス・アンド・セキュリティ・ソリューションズ(KTOS)、 NASDAQ:AVAV エアロバイロメント(AVAV)といった自律型戦闘関連企業の株は、週末に発生した米国とイランの衝突を受けて急騰しました。その後は、値動きが行き来する展開となっています。
2日、オンダスは高高度気球を利用した情報収集を行うWorld View Enterprisesと提携し、1000万ドルを投資すると発表しました。両社は、米軍および国土安全保障省向けのソリューションや優先任務用途の検討を進める計画であり、米国の同盟国の政府機関向けにも応用を検討する方針です。
この発表は、オンダスが控える第4四半期決算の約2週間前に行われました(25日に決算発表予定)。現在アナリストは、売上高2750万ドル、調整後1株当たり損失0.03ドルを予想しています。
この売上高が実現すれば、前年同期の410万ドルから570.7%増となります。ただし、前年の水準が非常に低いため、単純な比較としてはやや参考になりにくい面があります。
なお、オンダスをカバーするセルサイドアナリスト8人のうち、四半期開始後に2人が予想を引き上げ、2人が引き下げ、4人は据え置きとなっています。
■オンダスのテクニカル分析
次に、約8カ月前から3月3日(火)午後までのチャートを見てみます。
まず注目されるのは、11月ごろからヘッド・アンド・ショルダー型の弱気反転パターンが形成されていた点です。しかし、このパターンは2月中旬に完成することなく崩れたため、弱気シグナルは打ち消されました。
その後、株価は21日指数移動平均線(EMA、緑線)と50日単純移動平均線(SMA、青線)を何度も上抜け・下抜けしており、市場に一定の迷いがあることを示しています。
次に、チャート上に黒い三本の線で示したアンドリュース・ピッチフォークに注目します。
株価のサポートは、ピッチフォークの下側トレンドラインとほぼ一致しています。このラインを下抜けた場合、次のサポート水準まで下落余地が広がる可能性があります。
アンドリュースモデルによると、上値の重要ポイントは中央のトレンドライン付近と考えられます。これはおよそ14ドルで、水曜日の終値10.51ドルより上の水準です。
また、その他のテクニカル指標を見ると、相対力指数(RSI)はここ数週間、中立圏で推移しています。
一方で、MACD(移動平均収束拡散)は最近やや強気の兆しを示しています。12日EMA(黒線)が26日EMA(金線)を上抜けており、両者は依然としてマイナス圏にあるものの、弱いながらも強気のシグナルといえます。
さらに、9日EMAのヒストグラム(青いバー)も、約2週間にわたりゼロラインの上で推移しており、短期的には強気の動きと考えられます。
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
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【moomoo証券】決算発表を控えたブロードコム ― チャートが示すものハイエンド半導体メーカーの NASDAQ:AVGO は今週、2025年度第1四半期決算を発表する予定です。同社株は12月に付けた過去最高値から20%以上下落している状況です。
決算を前に、チャートとファンダメンタルズの両面から確認してみましょう。
■ ブロードコムのファンダメンタルズ分析
ブロードコムは12月11日に付けた日中最高値414.61ドルをピークに下落トレンドとなっています。
同社は来週水曜日の引け後に決算を発表予定で、市場予想は以下の通りです:
調整後EPS:2.02ドル
売上高:約191億ドル
前年同期は調整後EPS1.60ドルであり、売上高は前年比約28.1%増加が見込まれています。
また、39名のアナリストのうち22名が四半期開始以降に業績予想を上方修正し、下方修正は5名のみでした(12名は据え置き)。市場のセンチメントは比較的ポジティブといえます。
■ テクニカル分析
過去1年間のチャートを見ると、AVGOは11月に向けて上昇しましたが、その動きは「ライジング・ウェッジ(上昇型の弱気反転パターン)」を形成していました。
その後の下落局面では、200日単純移動平均線(SMA)で2度サポートされました。
この動きにより、「逆ヘッド・アンド・ショルダー(強気反転パターン)」の可能性が見られます。
このパターンのネックライン(ピボット)は349ドル付近ですが、50日移動平均線をピボットと見る方がより実効性がある可能性もあります。多くの機関投資家は主要な移動平均線を重視するためです。
■ テクニカル指標の状況
RSI(相対力指数)
現在はほぼ中立水準。
MACD(移動平均収束拡散)
シグナルはやや混在していますが、改善傾向が見られます。
9日EMAのヒストグラムは2週間以上ゼロライン上で推移 → 短期的には強気
12日EMAと26日EMAはまだゼロライン下 → 中期的には弱気
ただし12日線が26日線を上抜いており、強気転換の初期段階の可能性
■ オプション戦略の一例
このようなテクニカル状況を踏まえ、一部のオプショントレーダーは「ブル・コール・スプレッド」を検討する可能性があります。
これは、同一満期で
低い行使価格のコールを買い
高い行使価格のコールを売る
という戦略です。
例:
3月6日満期 337.50ドル コールを買い(約15.10ドル)
3月6日満期 357.50ドル コールを売り(約7.60ドル受け取り)
純支払額(ネットデビット):7.50ドル
損益構造
最大利益:12.50ドル
(満期時に株価が357.50ドル以上の場合)
最大損失:7.50ドル
(満期時に337.50ドル以下の場合)
※理論上の数値であり、途中決済や権利行使等は考慮していません。
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
※本資料の利用により生じた損害、または本資料に基づく投資判断の結果について、当社は一切の責任を負いません。
※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
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【moomoo証券】クラウドストライク(CRWD)が3ヶ月で30%超の下落。チャートが示す現状とは。クラウドストライク・ホールディングス( NASDAQ:CRWD )は、昨年11月中旬に記録した史上最高値から30%以上値を下げています。特に2月14日の戻り高値から今週月曜日のザラ場安値までのわずか約1週間で、20%を超える急落を記録しました。来週の決算発表を控え、このサイバーセキュリティ株のチャートは何を物語っているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
クラウドストライクのファンダメンタルズ分析
CRWDを急落させた要因は何だったのでしょうか?
まず、「SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」全体が売られたことに加え、AIスタートアップのアンソロピック(Anthropic)が新ツール「Claude Code」を発表したことで、サイバーセキュリティ銘柄がピンポイントで打撃を受けました。
これは、データベースのセキュリティ脆弱性をスキャンし、人間が確認するための修正案や「パッチ」を提案するAIアシスタントです。この新製品のニュースはセクター全体に波及し、クラウドストライクだけでなく、パロアルトネットワークス( NASDAQ:PANW )、ゼットスケーラー( NASDAQ:ZS )、フォーティネット( NASDAQ:FTNT )も軒並み下落しました。
興味深いことに、クラウドストライクのジョージ・カーツCEOはSNSで、Claudeに対し「クラウドストライクを代替できるツールを作れるか」と問いかけた際のエピソードを投稿しました。
カーツ氏によれば、Claudeの回答はこうでした。「ジョージ、その野心は素晴らしいですが、率直に申し上げます。ここでクラウドストライクの代替品を作ることは私には不可能ですし、できると示唆するのは無責任でしょう。」
少なくとも、同社にとってこれは救いと言えるでしょう。
とはいえ、株価の下落は決算直前のタイミングで起きています。クラウドストライクは来週火曜日の引け後に第4四半期決算を発表する予定です。
市場予想は、調整後1株当たり利益(EPS)が1.10ドル、売上高は約13億ドルとなっています。これは前年同期の調整後EPS(1.03ドル)を上回り、売上高で前年同期比約22.6%の成長を反映した数字です。
実際、私が把握しているCRWD担当のアナリスト43名のうち、35名が今期開始以降に利益予想を上方修正しています。下方修正はわずか6名、据え置きは2名です。
ただし、最大のライバルであるパロアルトネットワークス( NASDAQ:PANW )が、先日の決算発表後に株価を崩している点は留意しておくべきでしょう。
クラウドストライクのテクニカル分析
正直に申し上げると、私はこの銘柄を数年来の長期ポジションで保有しています。
とは言え、目標株価に達した際には必ず利益確定を行っていますし、今回のような下落局面では「自己防衛」のために一部売却も行いました。
火曜日までの過去19ヶ月間のチャートを分析してみましょう。
2024年中盤から2025年後半にかけて、 NASDAQ:CRWD は上昇ウェッジ(弱気の反転パターン)を2回形成しました(チャート上の黄色い線と緑のシェーディング部分)。これらはいずれも見事に的中し、その後の下落につながりました。
直近では、三尊天井(ヘッド・アンド・ショルダーズ:弱気の反転パターン)が形成されています(チャート右側の紫の枠部分)。これもまた、セオリー通りの動きを見せました。
現時点では、次に株価がどちらへ向かうかを明確に示す新しいパターンは出現していません。
しかし、手がかりがまったくないわけではありません。最近の値動きの影響で、私がフォローしているサブ指標は総じて極めてネガティブな状態です。
RSI(相対力指数): チャート上部のグレーの線で示されるRSIは、現在「売られすぎ」の領域に足を踏み入れようとしています。
MACD: チャート下部の指標(青の棒グラフ、黒と金のライン)も最悪な状態です。
EMA(指数平滑移動平均): 9日EMAのヒストグラム(青の棒)はマイナス圏にあり、12日EMA(黒)と26日EMA(金)も同様です。
これらすべてがテクニカル的に弱気を示しており、さらに12日線が26日線を下回っていることも弱気シグナルとなります。
唯一のプラス材料
ただし、一つだけポジティブな点があります。
株価はここ数日、2024年8月初旬の安値から2025年11月中旬の高値までの上昇幅に対する61.8%フィボナッチ・リトレースメント(チャート上のグレーの水平線の一つ)の地点で、正確にサポート(下値支持)を見出しています。
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【moomoo証券】セールスフォース(CRM)株が13ヶ月で約50%下落。チャートから読み解く現状。AIに注力するソフトウェア大手、セールスフォース( NYSE:CRM )の時価総額はこの12ヶ月でほぼ半減しました。今週の決算発表を前に、株価は約3年ぶりの安値を更新しています。同社のチャートとファンダメンタルズ分析から何が見えてくるのか、詳しく見ていきましょう。
セールスフォースのファンダメンタルズ分析
ビリオネアのマーク・ベニオフCEO率いるセールスフォースは、水曜日の引け後に第4四半期決算を発表する予定です。
今回の決算は、苦境に立たされているソフトウェア業界全体と比較しても、CRM株が長期にわたって市場の逆風にさらされている中で行われます。
市場予想では、調整後1株当たり利益(EPS)が3.05ドル、売上高は約112億ドルと見込まれています。
もしこの通りの結果となれば、前年同期の調整後EPS(2.78ドル)から9.7%の増益となります。また、売上高も2025年度第4四半期の100億ドルから前年同期比で約12%の成長を記録することになります。
今週の決算を前に、ウォール街の意見は分かれています。私が把握しているセールスフォースをカバーするセルサイド・アナリスト42名のうち、26名が今期初めから利益予想を上方修正した一方、9名が下方修正し、7名が据え置いています。
セールスフォースのテクニカル分析
決算発表後に何が起こり得るか、テクニカル指標にヒントがないか探ってみましょう。以下は、昨年木曜日の午後までの過去約16ヶ月間のチャート分析です。
まず目に付くのは、2024年後半に出現したダブルトップ(弱気の反転パターン)です。これが、1年以上にわたる株価下落の引き金となりました(チャート左側の赤枠と赤のシェーディング部分)。
この下落により、下降ウェッジ(強気の反転パターン)が形成されました(青の斜線と茶色のシェーディング部分)。このパターンを受け、2025年後半には株価が上放れ(ブレイクアウト)を試みる動きを見せました。
しかし、その上昇の勢いは2度目のダブルトップ(チャート右側の赤枠部分)に阻まれました。その結果、2026年初頭に株価は大幅な急落に見舞われました。
復活の兆しはあるか?
実は、希望はあります。3つの主要移動平均線をすべて割り込んでいるものの、サブ指標にはわずかな改善の兆しが見られます。
RSI(相対力指数): チャート上部のグレーの線で示されるRSIは、テクニカル的な「売られすぎ」の領域を脱する兆しを見せています。
MACD: チャート下部のMACD(黒のライン、金のライン、青の棒グラフ)は、3つの要素すべてが依然としてマイナス圏にあります。通常これは弱気を示唆しますが、9日指数平滑移動平均(EMA)のヒストグラム(青の棒)がプラスに転じる寸前です。
さらに、12日EMA(黒のライン)が26日EMA(金のライン)を上に突き抜けるゴールデンクロスの兆しも見られます。
これらが実現すれば、テクニカル的には強気への転換サインとなります。
オプション取引という選択肢
リスクを抑えたいトレーダーの中には、今回の局面で「ブル・コール・スプレッド」を活用する人もいるでしょう。これは、同じ満期日で権利行使価格が異なる2つのコール・オプションを組み合わせる戦略です。
【取引例】
・買い(ロング): 2月27日満期(決算後)の権利行使価格180ドルのコール。直近価格で約6.60ドルのコスト。
・売り(ショート): 同2月27日満期の権利行使価格190ドルのコール。約3.50ドルを受け取る。
・ネット・デビット(実質的な投資額):3.10ドル
この戦略では、最大損失を投資額の3.10ドルに限定しつつ、最大6.90ドルの利益を狙います。満期時にCRM株が190ドル以上で引ければ、最大利益を得られます。逆に、180ドル以下で引けた場合は、投資した3.10ドルが最大損失となります。
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※オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約締結前交付書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
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ビットコインは10月以降45%以上下落。最新チャートが示す現在の状況とは?ビットコイン BITSTAMP:BTCUSD は、10月に史上最高値を付けて以降、およそ45%下落し、直近では約15カ月ぶりの安値圏で推移しています。テクニカル分析からは何が読み取れるでしょうか。
2月11日(水)午後までの約11カ月間をさかのぼったチャートを見てみましょう。
上記チャートは、Coinbaseが報告しているビットコインの米ドル建て価格を使用しています。
まず目につくのは、昨年春にビットコインが「強気のペナント(bullish pennant)」パターンを形成していた点です。チャート左側の緑色で示されているこのパターンは、トレンド継続を示唆するものです。実際、その後BTCは夏場にかけて上昇しました。
その後、8月から10月初旬にかけて、ビットコインは「ダブルトップ(double top)」という弱気の反転パターンを形成しました。チャート中央の赤いギザギザ線と赤枠で示されています。このセットアップも見事に機能し、BTCは10月6日に日中の過去最高値となる約12万6,000ドルまで上昇しました。驚きです。
しかしその後、ビットコインは11月にかけて売られ始め、ここからテクニカルが崩れ始めます。
その時点で暗号資産は、チャート右側の黒線で示された「上昇トライアングル(ascending triangle)」に移行しました。このパターンは通常、ボラティリティ(価格変動)の拡大を予告するもので、今回もその通りになりました。
もっとも、上昇トライアングルは一般的に強気パターンとされます。しかし今回は違いました。2026年初めにこのパターンを上抜けできなかった後、ビットコインは事実上大きく崩れました。1月14日から2月11日までの間に約30%下落し、10月6日の高値からは50%超の下落となっています。
ビットコインはさらに下落する可能性があるのでしょうか。もちろん、その可能性はあります。
第一に、米ドルが他国通貨に対して下落しているにもかかわらず、ビットコインはドル建てで急速に価値を失っています。つまり、ドル以外の通貨ベースで見ると、ビットコインの価値下落はチャート以上に深刻である可能性があります。
さらに、上記チャートに示されているその他のテクニカル指標の状況も芳しくありません。
例えば、チャート上部の灰色の線で示されている相対力指数(RSI)は、ここ数週間にわたりテクニカル的な売られ過ぎ水準の縁を推移しています。
また、チャート下部の黒線と金線、青いバーで示されている日足のMACD(移動平均収束拡散法)は、依然として非常に弱気の状態にあります。
9日指数平滑移動平均(EMA)のヒストグラム(青いバー)は大きくマイナス圏に沈んでおり、12日EMA(黒線)および26日EMA(金線)もともにマイナス圏にあります。
さらに悪いことに、12日EMA(黒線)は26日EMA(金線)を下回っています。これらはすべてテクニカル的に弱気のサインです。
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※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
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コインベース、7月から60%以上の下落。チャートが示す現状とはコインベース・グローバル( PYTH:COIN )は、今週の決算発表を前に厳しい状況に立たされています。株価は7月の史上最高値から60%以上下落、直近3ヶ月でも約50%を失い、先日は13営業日連続続落という記録も作りました。ファンダメンタルズとテクニカルの両面から、この銘柄を分析してみましょう。
コインベースのファンダメンタルズ分析
コインベースは木曜日の大引け後に第4四半期(Q4)決算を発表する予定ですが、ビットコインの下落(10月の最高値から約45%下落)に引きずられる形で株価を下げています。
市場予想では、第4四半期の1株当たり利益(EPS)は0.66ドル、売上高は約18.5億ドルとされています。これは、EPS 4.68ドル、売上高 約23億ドルを記録した前年同期と比較すると、極めて厳しい数字です。
もし市場予想通りとなれば、調整後EPSは前年比で85.9%の大幅減、売上高は約18%の減収となります。さらに追い打ちをかけるように、筆者が把握しているカバレッジアナリスト15名全員が、今期開始以来、利益予想を下方修正しています。
コインベースのテクニカル分析
チャートにポジティブな要素はあるのでしょうか。7月から先週木曜(2月5日)までの約8ヶ月間の動きを振り返ります。
7月の高値以降、チャート上には強気反転の兆しとされる「下降ウェッジ」(チャート上の茶色の部分)が2度形成されているのが見て取れます。最初のウェッジでは一時的な反発(トレード可能な上昇)が起きましたが、2度目のウェッジは見事に失敗に終わりました。
テクニカル指標を見る限り、コインベースは現在「壊れた銘柄」と言わざるを得ません。昨年末以降、株価は以下の主要なラインを次々と割り込んでいます。
21日指数平滑移動平均線(EMA):緑の線
50日単純移動平均線(SMA):青の線
200日単純移動平均線(SMA):赤の線
さらに12月末には、赤のライン(200日線)が青のライン(50日線)を下回る、弱気シグナルの「デッドクロス」も発生しました。
また、チャート上部の相対力指数(RSI)は弱含みで、売られすぎの領域に沈んでいます。同様に、チャート下部のMACD(移動平均収束拡散手法)も非常に弱気な姿勢を示しています。
ヒストグラムは大幅なマイナス、12日EMA(黒)は26日EMA(金)を下回り、両者ともマイナス圏にあります。これらはすべて弱気シグナルです。
※掲載されている内容は作成時点のものであり、現時点における数字を保証するものではありません。また特定の商品や銘柄を勧誘・推奨するものではありません。
※金融商品には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資元本が保証されるものではなく、損失が発生する可能性があります。
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