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【BTC/USD/ビットコインドル】移動平均乖離率と波動から見た今のビットコイン / 2万ドルは売りなのか?

ショート
BITSTAMP:BTCUSD   ビットコイン/米ドル
ビットコインが2017年12月の仮想通貨バブル時につけた最高値20000ドル(対日本円なら200万円)にまもなく到達しようかという勢いです。

2万ドル到達では直近の急上昇と達成感から大きく売りが入るのではと思う傍ら、過去のビットコイン暴落時と共通する点がないかが気になり、移動平均線乖離率を調べてみました。
現在のビットコインもここ数ヶ月の急上昇により移動平均線との乖離が大きく発生しているからです。

ビットコインは過去大きく2回の暴落があると認識しています。
2017年12月の仮想通貨バブル、2019年6月の仮想通貨バブル終了後の初急騰からの暴落です。

この投稿ではビットコイン/米ドルの週足チャートをベースに移動平均線乖離率と波動の観点から、現在のビットコインの状況を過去の2回の暴落時と比較し、2万ドル達成時のアクションを考察してみたいと思います。

移動平均乖離率

週足チャート上に過去2回の暴落時と直近チャートの移動平均乖離率を表示しています。
算出の元とした移動平均線は短期と中期からそれぞれ20SMAと75SMAとしました。

<週足チャート1>

結果は以下の通りです。
2017/12
20 SMA 乖離率 180%
75 SMA 乖離率 600%

2019/6
20 SMA 乖離率 75%
75 SMA 乖離率 60.70%

2020/11
20 SMA 乖離率 57%
75 SMA 乖離率 96%

2017年12月の乖離率は、それまで値動きがほとんどない状態からの急上昇という点も考慮しても、乖離率としては異常に高い数値です。
ここ数ヶ月の動きもかなりの急上昇ですが、それでも2017年12月の乖離率ほどには至っていません。ですが、すでに75 SMAの乖離率は2019年6月の急騰時の数値を大きく上回っています。
2019年は6月に高値をつけた後、2020年3月のコロナショックに至るまで1万ドル近い下落となっています。

乖離したものはいつか戻ってきますから、この2019年6月の乖離率の事例を見ると、もうそろそろ乖離が縮小するタイミングが近いのではと思わずにはいられません。


波動分析

波動の観点からも比較してみました。

直近の週足に対しては以下のような5波動を描くことができます。3波が一番短くなってしまい、エリオット波動的にはNGな波動ですが、一応3段上げで構成された波動を形成しています。

波のリズムを見るために波動の比率も見てみます。
1波に対してフィボナッチエクステンションを当てると1.618がちょうど2017年12月の最高値ラインと重なるのがフィボナッチの神々しいところです。何かを図ったのかのような値動きにしか見えません。
フィボナッチエクステンションの1.618はトレンドが伸びきった後の達成感のあるポイントとして認識されやすいので、ここで売りが入るという可能性は十分にあるでしょう。

<週足チャート2>

参考までに過去の2回の暴落時の波動についても日足チャートと共に紹介します。(日足でないと波が識別できないためです。)

2017年12月日足
上昇5波動が確認できます。5波終点は1波のフィボエクステンション4.618を上回っています。
あまり見ない数値ですが、それだけバイイングクライマックスでの伸びが大きかったことの表れでしょう。


2019年6月日足
こちらも上昇5波動が確認できます。5波終点はちょうど1波のフィボエクステンション4.618のあたり。
最後の5波がグーンと伸びて落ちるというのが、ビットコインの特徴のように思えます。



以上、移動平均乖離率と波動の両観点から見て、2万ドルというポイントは一定の達成感の現れとして売りが入ってくる可能性は非常に高いと見ています。

ビットコインは超長期保有としてバイ・アンド・ネバー・セルで投資している方にとっても、2万ドル到達時は売りを一考するのも手かも知れません。
長期での上昇を信じている人からすれば、下がったら買い直せばいい訳ですから。

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