BTCUSD 1本の予測線|レンジ 82,555〜87,374→CPI後に下抜け→FOMCで④完了→11月に⑤へ

120
いまはレンジ(4時間足)。上端 87,374・下端 82,555。真ん中の帯 83,760〜86,170 は触らない。上端で売りを考える、下端で買いを考える。

【相場環境】
BTCは7/1の安値 57,735 から 87,374(9/22)まで +51% 上げたあと、9/22〜10/3 の11日間は 82,555〜87,374 の箱の中。上は 87,374→87,272→87,219 と3回止まり、下は 82,555〜83,130 で4回支えられた。いまの価格 84,575 は箱の真ん中(触らない帯)。日足は 20/50/200 日線の上で上向き、週足も 50 週線(77,695)の上。

【なぜ今こう動いているか】
8〜9月の上げの燃料は米国の現物ETF(7〜9月に +63.4億ドル、9/21〜22 の2日で約17億ドル)とストラテジー社の買い(847,666 BTC)。その燃料が9月末から細り(9/30 −1.49億ドル、10/1 +1.03億ドル、10/2 +0.32億ドル)、上値では利益確定が増えた(短期保有者の含み益 438億ドル、短期保有者 MVRV は2025年11月以来の高さ)。10/2 は弱い雇用統計で「10月の利上げなし」となり 87,219 まで上げたが、ホルムズ海峡のタンカー攻撃の報道で 83,841 まで全戻し。金利と地政学に素直に反応するリスク資産の動きで、ナスダックとの相関は20日で 0.65 まで上がっている。

【ファンダ】
・FRBは 9/16 に +25bp(3.75〜4.00%)。10/28 は据え置き(約80%)、12月に追加利上げ(約86%)が織り込み。米10年 5.28%・実質 2.92%・DXY 101.9 は逆風。
・ETF:IBIT の運用資産 1,093億ドル、直近30日の業界純流入 +29.9億ドル。流入が続くかが上の条件。Citi は12か月目標を 113,000 に引き上げ。
・デリバティブ:資金調達率はほぼゼロ(過熱なし)。バイナンスの建玉は 9/30→10/3 で +6%(値動きが無いまま建玉だけ増加=どちらかに振れると清算が出やすい)。デリビットの 10/30 満期は建玉 12.3万 BTC、最大痛点 78,000、最大のコール建玉は 95,000。予想変動率 DVOL 34.6 は120日の最低圏=大きく動く前の静けさ。
・オンチェーン:Glassnode の True Market Mean 77,200、短期保有者の取得単価 73,300。85,000〜85,500 の売り板が 9/24 以降3倍。
・規制:CLARITY 法案は上院で停滞。SEC は 3倍レバ ETP を承認し、投資助言業者のカストディ枠組みを提案(追い風)。
・季節性:10月は過去15年で11回プラス(中央値 +10.9%)。ただし2025年は 10月 −4.0%・11月 −17.5%。
・CME のビットコイン先物は週末も取引されるようになり、いわゆる「CME の窓」は今は出来ない。

【テクニカル】
4時間足の箱 82,555〜87,374(高さ 4,819)。日足 ATR 2,262(2.7%)、4時間足 ATR 864。直近120日の5日間の値動きは中央値 2.2%、上位25%で 3.9%。4時間足の出来高は 76,000〜79,000 に最も厚く(POC 77,000)、9/18〜19 に抜けた 80,106〜81,377 が下の最初の受け皿。

【エリオット(1階層)】
7/1 安値 57,735 からの上昇5波:① 66,921(7/21)→ ② 62,216(8/3)→ ③ 87,374(9/22。内部は (iii) 82,281・(iv) 74,913・(v) 87,374)→ ④ 進行中:A 82,555(9/28)→ B 87,219(10/2、Aの 97% 戻し=フラット)→ C は 77,200〜80,400 が完了候補(C=1.618A で 79,422、全体の 23.6% 戻し 80,379、③の 38.2% 戻し 77,764)→ ⑤ は 88,500〜92,200(⑤=①、箱の高さ分)。

【重要イベント(JST)】
10/8 03:00 FOMC議事要旨/10/9 17:00 週次オプション満期(最大痛点 84,000)/10/14 21:30 米CPI/10/29 03:00 FOMC(03:30 会見)・21:30 GDP・PCE/10/30 17:00 デリビット 10月限満期・CME 10月限最終日/11/3 米中間選挙(結果 11/4 午前)/11/6 22:30 米雇用統計

【メインシナリオ】
① 10/8 の議事要旨前まで箱の中で往来し、86,500 前後(上端の売り帯 86,600〜87,400 の手前)まで戻す。
② 10/14 CPI が総合で熱ければ金利高→1時間足の実体で 82,555 を割り、10/16 頃 81,000(9/19 の抜け位置)。
③ 10/20 頃 83,300 まで戻す(割れた下端の裏側=戻りの上限)。
④ 10/29 FOMC・10/30 満期に向けて 79,300 前後(④の完了候補帯 77,200〜80,400)で止まる。
⑤ 11/3 中間選挙を通過し 11/4 頃 84,000(元の箱の下端)へ。
⑥ 11/6 雇用統計前に 86,800 前後まで戻し、日足終値で 87,374 を超えれば⑤へ。
指標や見出しで一時的に上下しても、1時間足の実体で端を抜けていなければレンジ継続。

【無効化】
・日足終値で 87,374 超え:④は 82,555 で終わっていた→⑤進行。目標 91,741〜92,193、次 95,000。
・1時間足実体で 82,555 割れ+次の1本で戻せず:箱は終了、下トレンド。81,000→79,300 へ。
・日足終値で 74,913 割れ:④ではなく一段大きい A-B-C。72,554→69,057。66,921 を割れば 7/1 からの5波の数え方は消える。
・10/15 の日足終値が 86,170 より上:④は浅い三角で終わる可能性→本線の「下へ C」を取り下げ、87,374 超えを待つ。

出典:TradingView(BITSTAMP:BTCUSD・CME:BTC1!)、Deribit・Binance 公開API、Farside Investors、Glassnode、BLS、FRB、Reuters、The Block、Crypto Briefing、CryptoQuant、alternative.me、mempool.space

▶ 公開後の確かめ方:チャート中央の再生ボタン(新しいバーを読み込む)を押すと、この投稿より後の実際のローソク足が右側へ読み込まれ、黄色い予測線と見比べられます。
ノート
【訂正と補足】10月4日(日本時間)

いまはレンジ(4時間足・上端 87,374・下端 82,555)。上端で売りを検討、下端で買いを検討、真ん中 83,760〜86,170 は触らない。日付と時刻は日本時間です(ETF の数字の日付だけは米国の取引日)。

■ 大事な訂正
1. ETF(ビットコインを持つ投資信託)の項の「IBIT の運用資産 1,093億ドル」は誤りで、正しくは約676億ドル(10/2 時点・iShares の公表値。保有は約80.3万 BTC)です。

2. 【メインシナリオ】の①〜⑥は順番の番号で、エリオット波の①〜⑤とは別物です。以下「シナリオ③」「波④」と呼び分けます。波は 7/1 安値からの①〜⑤の1つの階層(同じ大きさの波)だけで数えます(波③=9/22 の 87,374、波④=いまの調整、波⑤=そのあとの上げ)。シナリオ⑥の「87,374 を超えれば⑤へ」は「波⑤が波③の高値を超えて確かになる」の意味です。図の「C波の2〜5」「⑤の1」と本文の (iii)(iv)(v) は一段小さい階層の参考で、判断には使いません。

■ 数字と説明の直し
3. 季節性(月ごとのくせ)の「10月は過去15年で11回プラス」は誤りで、正しくは10回です(2011〜2025年の月足。マイナスは 2011・2012・2014・2018・2025年)。中央値 +10.9% と 2025年の数字は正しいです。

4. 「8〜9月の上げの燃料は…ストラテジー社の買い」は言い過ぎでした。同社は 7〜8月に売り、8/31〜9/28 に買い、7〜9月の差し引きは +1,666 BTC だけです。主な燃料は米国の現物ETF(7〜9月 約+63億ドル)でした。保有 847,666 BTC(9/28 時点)は正しいです。

5. 10/2 の上げの大半は雇用統計の前(9時〜14時)でした。21:30 の弱い雇用統計で 87,219 まで伸びたあと、米10年金利の上昇(5.16%→5.30%)とタンカー攻撃の報道が重なり、10/3 3時台に 83,841 まで全部戻しました。この間にバイナンスの建玉(まだ閉じていない先物の量)は約4%減り、買いの手じまいも下げを大きくしました(「値動きが無いまま建玉だけ増加」も不正確)。「10月の利上げなし」も決まっておらず、10月の利上げの確率は金利の先物でまだ約2割あります。

6. 10/2 の ETF の純流入(出入りの差し引き)+0.32億ドルは、いちばん大きい IBIT が入っていない途中の数字です。IBIT は 10/1 に1日で +1.96億ドル入っており、確定すると大きく変わるかもしれません。

7. シナリオ②の条件「CPI(米国の物価)が総合で熱ければ」は「コア(食べ物とエネルギーを除いた物価)が予想より強ければ(前月比 0.3% 以上)」と読み替えてください。クリーブランド連銀の予測(10/2)は総合 +0.53%・コア +0.20% で、総合の強さは原油高でほぼ予想済みです。コアが 0.2% 前後なら一度下げても戻す「行って来い」になりやすく、下へ進むのは 1時間足の実体(ローソクの太い所)で 82,555 を割り、次の1本でも戻せない時だけです。

8. 図の線はそのままですが、シナリオ③の 83,300 は箱の下端 82,555 より上(箱の中)でした。下に抜けたあとの戻りは 82,555〜83,200(元の下端の帯)までと見て、1時間足の実体で 83,200 より上に戻り次の1本でも保ったら、下抜けは失敗(レンジに戻った)と判断します。シナリオ⑤の「84,000(元の箱の下端)」も誤りで、84,000 は触らない帯の中です。

9. 波④の B(87,219)は A の 97% 戻しの「レギュラーフラット」(横ばいの調整の形の1つ)です。この形の C は A の終わり 82,555 を少し割る程度で止まることが多く(C が A と同じ長さなら 82,400 前後)、79,300 は下抜けが続いた場合の深い目安です。

■ 小さな直し
・FRB(米国の中央銀行)の利上げ発表は日本時間 9/17 午前3時、次の FOMC(金利を決める会合)の発表は 10/29 午前3時です(本文の 9/16・10/28 は米国の日付)。
・「10/15 の日足終値」は 10/15 午前9時に確定する日足(TradingView では 10/14 の足)です。
・重要イベントの「10/30 17:00」はデリビット(オプションの取引所)の満期で、CME(米国の先物の取引所)の10月の先物の取引終了は 10/31 午前1時です。図のシナリオ④の「満期を通過」は「満期の前」の意味です。
・東京時間(9時〜16時)に箱の端を抜けても、16時以降まで待って 1時間足の実体と次の1本で判断します。
・題名の「CPI後に下抜け→…→11月に⑤へ」と図の「③=87,374 で完了」は本線(黄色い予測線)の想定で、決まった予定ではありません(CPI の結果しだい。日足終値で 87,374 を超えたら取り下げ)。
・「74,913 割れ」は決まり(規則)ではなく目安です。決まりで数え方が消えるのは 66,921(波①の頂点)割れです。
・CryptoQuant の数字(短期保有者の含み益 438億ドルなど)は確かめられていません。Glassnode(9/30)では、長期保有者の利益確定は前週の約2倍でも、全体では過去の天井より軽いとされます。

見立ての線(値段と日付)は変えていません。次に出すのは 状況が変わった時(箱を抜けた・無効化に触れた・大きな材料が出た)だけです。
ノート
いまはレンジ(4時間足):上端 87,374/下端 82,555、真ん中 83,760〜86,170 は触らない。
シナリオ①どおり箱の中で戻し、上端の売り帯 86,600〜87,400 で2回押し返されて、いまは真ん中の 85,500(10/7 4時)。どちらの端も1時間足の実体では抜けていないので、線は変えません。下端 82,555 を1時間足の実体で割り次の1本でも戻せなければ ②(81,000)へ、日足の終値で 87,374 を超えたら 波⑤(91,700〜92,200)に切り替えます。
▶ チャート中央の再生ボタン(新しいバーを読み込む)を押すと、10/3 の予測線と その後の実際の足を 並べて見られます。
ノート
スナップショット

免責事項

これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または承認する金融、投資、取引、またはその他の種類の助言もしくは推奨であることを意図したものではなく、またこれらに該当するものでもありません。詳細は利用規約をご覧ください。