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EUファンダメンタルズ分析、応酬経済は依然悪化を一途をたどる。ユーロ円は120円方向か?

ショート
SAXO:EURJPY   ユーロ/円
ひろぴーです。Saxo Bankさんにて、Trading View上で毎週コラムを寄稿することになっております。今週のユーロ円ファンダメンタルズ分析をご紹介します。

※週足ローソク足+RCI分析です。※現在、121.68円で推移


ドイツの経済指標が悪化が続いております。
ZEW景気期待指数は−21.1と大幅な悪化が見られた6月でしたが、失業率も4月5月は5.0%と2−3月期の4.9%と比較するとやや悪化をしております。
理由はPMI製造業指数の6ヶ月連続の50割れが原因でしょう。
日本と同じく、ドイツはものづくり国家です。製造業の経済指標が急に悪化したことが原因で失業率にも徐々に影響が出てきたようにも思えます。

ドイツの失業率はここ何年も0.1%ずつ改善されて来ており、失業率が上がることは全くなかったのですが、ここへきて始めて上昇に転じました。
さかのぼって調べてみると、2013年のギリシャショック時にドイツの失業率は前月比ベースで0.1%悪化したときがあったのですが、それ以来6年近くも失業率が順調に低下傾向にあったようです。
今回の失業率悪化はまだノイズ程度でした捉えられておりませんが、これが5.1、5.2%と悪化すれば、少しずつ市場が注目してくるはずです。
またBloombergの報道によると、フィンランド中銀のレーン総裁はEUの経済指標悪化はもはや一時的ではないと懸念を表明し、マイナス金利幅拡大の副作用に懸念しつつも、量的緩和である資産買い入れを再開する準備があると発言しました。

ドイツの製造業指数悪化→失業率上昇及びZEWの期待値大幅悪化は合理性が高いのではないでしょうか。
ユーロ円のショートはマイナススワップが付きません。中長期でも安心してゆっくりとショートポジションを保有できることから、年初来安値を狙ったトレードもありではないでしょうか?
現在のチャートでは戻り売りをしたいところですが、123.36付近バックに戻り売りポジションを複数回に分けてトレード戦略を練るのは面白いかもしれませんね。


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