ナスダック100先物、収束チャネルで横ばい

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週の振り返り

今週のナスダック100先物は、先週末終値24,894.2からさらに下落した状態で月曜始値24,664と黄色の点線ゾーン(24,600付近)からスタートした。月曜安値は24,434.8、翌3月3日(火)にはさらに下落して今週安値24,315.2まで掘り下げ、78.6%フィボナッチ水準(24,400.7)を明確に下抜ける場面があった。しかしその後は急反発し、3月5日(水)には今週高値25,201.3まで戻し、VWMA75(約25,250)付近に到達した。しかし上値を抑えられ、週末3月8日終値は24,646.3(-1.29%)と黄色の点線ゾーン(24,600付近)まで押し戻されて引けた。

先週のシナリオ検証では、下落シナリオ「RVWAP(24,900付近)を維持できず24,731を割り込む展開になると、78.6%フィボナッチ(24,400.7)が再度試される」が的中し、さらにその先まで進んだ。週初月曜に24,731を割り込み、3月3日(火)には78.6%フィボナッチ(24,400.7)を下抜け今週安値24,315.2まで下落。ただし同水準は長続きせず急反発し、3月5日には高値25,201.3まで戻した。一方、上昇シナリオで描いていた「VWMA75(約25,250)の上抜け→25,400〜25,600の厚い出来高帯への挑戦」には届かずそのまま失速。週末は黄色の点線ゾーン(24,600付近)まで再び押し戻された。

週中の特筆点は、3月5日(水)に今週高値25,201.3まで反発し、VWMA75(約25,250)付近・RVWAPに到達したことだ。ただしVWMA75を上抜けることはできず、この水準がレジスタンスとして機能した。出来高を伴う上昇でないままに頭打ちとなり、その後は再び売り圧力に押し流された。RVWAPは一時上抜けた可能性があるが定着できず、翌日以降に再び下抜ける展開となった。このVWMA75・厚い出来高帯での上昇失速パターンは、1月・2月と繰り返されており、高値の切り下げトレンドが依然継続中であることを示唆している。

週末(3月8日)の安値は24,578.8と黄色の点線ゾーン(24,600付近)をわずかに下抜けたものの、終値は24,646.3でゾーン内に戻して引けた。下ひげを形成して終値がゾーン上に戻っている点は短期的な底値サポートとして機能している可能性があるが、出来高を伴う強い反発とはなっておらず、本格的な反転シグナルの確認にはなお時間が必要と見受けられる。

テクニカル面の総合判断

①高値・安値の切り下げ:今週高値25,201.3(3/5)は先週高値25,439.9を下回り、高値の切り下げが継続。今週安値24,315.2(3/3)は先週安値を大きく下回り、78.6%フィボナッチ(24,400.7)を一時下抜けた。高値・安値ともに切り下げが継続しており、下降トレンドは継続と見受けられる。

②RVWAPとの位置関係:週末終値24,646.3はRVWAP(チャート右側のラベルから約24,700〜24,800付近と読み取れる)を下抜けた状態で引けた。RVWAPが上値抵抗として機能し続けており、これを明確に回復できない限り弱気バイアスが続く。

③出来高加重移動平均線:VWMA75(オレンジ線、約25,200〜25,400付近)が頭上に位置し、かつ下落傾向を継続。価格との乖離は縮小しておらず、この線が回復の目安として機能している。VWMA200(赤線)は約24,000付近にあり、大きな下方サポートとして機能する可能性がある。

④収束チャネル:チャート上の上値トレンドラインと下値トレンドラインが収束しており、三角保ち合い(収束ウェッジ)を形成しているように見受けられる。11月高値からの下落が修正波として進行している可能性がある。現在の価格水準は修正波の延長または終盤の局面にあると見受けられるが、反転確認には明確なサポートでの出来高増加が必要となる。収束ウェッジはいずれ明確なブレイクアウトを示しやすく、その方向性が次の大きなトレンドを決めると見受けられる。

出来高プロファイル(チャート右側の横棒グラフ)を確認すると、25,000〜25,200付近に厚い出来高集中帯(青色)が残っており、ここがレジスタンスとして強く機能し続けている。一方、現在の価格水準(24,600〜24,700)は出来高がそれほど厚くない帯にあり、サポートの強度はやや弱い可能性がある。78.60%フィボナッチ水準24,400.7が次の重要サポートとして意識されやすい。

センチメント面では、11月高値からの一貫した高値切り下げと、25,000の大台回復に失敗し続けているという事実が市場参加者の悲観ムードを醸成している可能性がある。一方で、2月安値(24,138.7)および78.6%フィボナッチ水準(24,400.7)が切り捨てられず繰り返しサポートされているという事実は、まだ強気派が完全に退場したわけではないことも示唆する。現状は楽観でも悲観でもなく、方向性を見定めながら様子見しているプレイヤーが多いと推察される。

来週の注目材料としては、米国マクロ指標や、トランプ政権の関税動向・地政学リスクの動向が引き続き焦点となりやすい。Badシナリオとして、ネガティブ材料が重なった場合は収束ウェッジ下抜けの引き金となり得る一方、Goodシナリオとしてリスク選好の改善があれば、RVWAP回復→VWMA75への挑戦という展開も排除できない。どちらに振れるにせよ、来週はチャートの方向性が明確になる可能性が高いと見受けられる。

次週のシナリオ

①上昇する場合

黄色の点線ゾーン(24,600付近)をサポートとして機能させ、反発上昇する場合、まずはRVWAP(24,700〜24,800付近)の上抜け・定着を確認したい。RVWAPを明確に上抜けて定着できれば、次は25,000の大台回復が目先の目標となる。

25,000を出来高を伴って回復できれば、厚い出来高帯(25,000〜25,200)を突破できるか注目。このゾーンをクリアすればVWMA75(25,200〜25,400)への挑戦となり、ここを上抜けれて初めて「下降トレンドの一旦の転換」が視野に入る。

②下落する場合

黄色の点線ゾーン(24,600付近)でのサポートが機能せず、週初から売り圧力が続く場合は、78.6%フィボナッチ水準(24,400.7)が次の主要サポートとなる。2月末週にこの水準が機能したことが記憶に新しく、再テストの攻防となりやすい。また、右上に上がる安値の白色トレンドライン・ゾーンがサポートエリアとして意識されているのだろう。

78.6%水準(24,400付近)を出来高を伴って下抜ける場合は、2月6日安値24,138.7が次のターゲット。さらにその下にはオレンジ色の23,960〜24,000ゾーンが控えており、長期的な下値支持帯として機能するか重要な局面となる。収束ウェッジが下方ブレイクした場合や、地政学リスクなどのネガティブ材料が重なった場合は、売りが売りを呼ぶボラ拡大シナリオも視野に入り、VWMA200をも下抜けるリスクには注意が必要だ。

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