ナスダック100先物、200日出来高加重移動平均線まで下る

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今週の振り返り

今週のナスダック100先物は、先週末終値24,646.3からギャップダウンして月曜始値24,312.4でスタートし、週間安値23,937.3・週末終値24,336.6(前週比 -309.7、約-1.26%)で引けた。火曜には一時VWMA75(約25,100〜25,200付近)まで反発する場面があったが、週末にかけて再び下落。今週高値は火曜日の25,188.3で先週高値25,201.3をわずかに下回り、高値の切り下げが継続。今週安値23,937.3は先週安値24,315.2を大きく下回り、安値の切り下げも鮮明に確認された。

先週のシナリオ検証では、下落シナリオ「黄色の点線ゾーン(24,600付近)でのサポートが機能せず、24,400付近が次の主要サポートとなる」が週初から実現した。月曜日(3/10)に78.6%水準(24,399.9)を下抜けてVWMA200も下抜け、さらに先週の下落シナリオ延長として示した「2月安値24,138.7→オレンジ色の23,960〜24,000ゾーン」も下抜けて週間安値23,937.3まで到達した。当日中にリバウンドしたものの、オレンジ色の点線ゾーンまで下げたことは下方圧力の強さを示している。先週の上昇シナリオ「RVWAP回復→VWMA75への挑戦」は翌火曜に試みられたが、VWMA75到達後に上値を抑えられる形となり、条件達成には至らなかった。

週中の特筆点は、月曜日(3/10)の急落と翌火曜日(3/11)の急反発の二段構えの動きである。月曜は始値24,312.4から78.6%フィボナッチ水準・VWMA200・オレンジ色の点線ゾーン(24,000付近)を次々と下抜け、週間安値23,937.3まで急落した。しかし当日中にリバウンドし、翌火曜日には今週高値25,188.3まで一気に回復してVWMA75(約25,100〜25,200付近)に到達した。だがVWMA75は依然として頭上の抵抗として機能し、長めの上ヒゲで終値を大きく下回る形で天井を形成。その後は水曜以降に再び下落基調へ転じた。

週末(3/13)の動きは、RVWAPへの到達を試みたものの届かず、長めの上ヒゲで再び上値を抑えられる展開となった。終値24,336.6はVWMA200のほぼ同水準で着地。さらに、安値を結ぶ上昇傾向の白色トレンドライン(下限ライン)をわずかに下抜けており、短期的なサポート構造の崩れを示唆している。VWMA200上での維持が精一杯という状況で、本格的な反転確認とは言い難い引け方となった。

テクニカル面の総合判断

①高値・安値の切り下げ:火曜の反発高値25,188.3はVWMA75(約25,100〜25,200付近)に到達したものの先週高値25,201.3をわずかに下回り、高値の切り下げが継続。今週安値23,937.3は先週安値24,315.2を大きく下回り、安値の切り下げも鮮明に確認された。高値・安値ともに切り下げが継続しており、下降トレンドが続いている。

②RVWAPとの位置関係:週末終値24,336.6はRVWAP(チャートから約24,700〜24,800付近と読み取れる)を大きく下回った状態で引けた。火曜日に一時RVWAPを上抜けたが週末にかけて反落しており、この水準を明確に回復・定着できない限り、弱気バイアスが継続と判断される。

③出来高加重移動平均線:VWMA75(約25,100〜25,200付近)は火曜に上値目途として機能し、頭上の主要抵抗として依然健在。VWMA200(赤線、約24,336付近)は終値とほぼ同水準にあり、ここでの攻防が続いている。かろうじてVWMA200上での終値維持という状態で、これを明確に割り込むようであれば一段安が加速しやすい局面となる。

④トレンドライン・収束ウェッジ:チャート上の上値トレンドライン(白、右肩下がり)と下値トレンドライン(白、右肩上がり)から成る収束ウェッジが続いているが、今週は下値トレンドラインをわずかに下抜けて引けた。ウェッジ下限の維持ができていないことは、収束パターンが下方ブレイクに傾きつつある警戒シグナルである。

出来高プロファイル(チャート右側)を確認すると、24,600〜25,200付近に出来高の厚い帯(青色)が存在し、上値の壁として機能し続けている。現在の価格水準(24,336付近)はやや出来高が薄い帯にあり、サポートの強度は相対的に低い可能性がある。78.6%フィボナッチ水準(24,399.9)はすでに下方に位置しており、そこまでのリターンすら容易ではない状況となっている。

センチメント面では、月曜のオレンジ点線ゾーン下抜け(23,937.3)→火曜の急反発→週末にかけての再下落という目まぐるしい値動きが投資家心理を大きく揺さぶったと考えられる。火曜の反発で「最悪期は過ぎた」との期待感が一時醸成されたが、VWMA75での上ヒゲ反落・週末の再下落でその期待は裏切られた形となり、悲観ムードが再び優勢となっている可能性がある。月曜に一時オレンジゾーンを下抜けながらも終値ベースで回復したことは短期的な底値感を示す一方、終値でVWMA200付近にとどまる弱さとの乖離が来週の動向を見定める上での鍵となる。原油価格の週末にかけての上昇がインフレ再燃・長期金利上昇への警戒を呼び、これが株式市場の重石として継続的に意識されている。中東情勢(イラン有事の長期化)が鎮静化し金利懸念が後退すればセンチメント改善の余地があるが、現状はリスクオフムードが維持されている。

来週の注目材料としては、引き続きトランプ政権の関税動向・地政学リスク(中東情勢)・原油価格の動向が焦点となる。Badシナリオとして、関税強化やイラン情勢の悪化が続けばVWMA200割れが本格化し、収束ウェッジの下方ブレイクが現実味を帯びる。一方Goodシナリオとして、地政学リスクの緩和や経済指標の改善があれば、VWMA200→78.6%水準(24,400)→RVWAP回復という段階的な戻りが期待できる。どちらに動くかは来週序盤のVWMA200をめぐる攻防が試金石となりそうだ。

次週のシナリオ

①上昇する場合

VWMA200(24,336付近)をサポートとして機能させ反発上昇する場合、まずは黄色の点線ゾーン(24,600付近)の上への回復が視野に入る。

黄色の点線ゾーンを上抜けてRVWAP(24,700〜24,800付近)を明確に回復・定着できれば、収束ウェッジ下限ラインへの回帰と「下降トレンドの一旦の落ち着き」が視野に入る。そこからVWMA75(25,100〜25,200付近)への挑戦が本格転換のシグナルとなる。

②下落する場合

VWMA200(24,336付近)を終値ベースで明確に下抜ける場合、次の主要サポートは今週月曜安値23,937.3の再テストとなる。同水準は今週一時的には下抜けたものの当日中に回復しており、再度試される場合にここで反発できるかが焦点となる。

23,937.3を出来高を伴って下抜ける場合は、オレンジ色の点線ゾーン(23,960〜24,000)の機能が失われたとみなされ、より下方の水準を探る展開となりやすい。収束ウェッジの下方ブレイクが鮮明になった場合や、イラン戦争などのネガティブ材料が重なった場合は、売りが売りを呼ぶボラ拡大シナリオも視野に入る。

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