世界の長期債利回り比較から見える円高

2020年3月3日、RBA(豪州準備銀行)が0.25Pの利下げを決定、
豪政策金利は0.5%に引き下げられました。

3月19-20日の米FOMCではすでに0.5~0.75Pの利下げを織り込んでおり、
これまで高金利であった米国もいよいよ1%を割れる事態となることも考えられます。

12日にはECBが中銀預金金利を現行のマイナス0.5%から過去最低のマイナス0.6%に
引き下げるとの観測も高まっている他、
英国でも新型コロナウイルスの影響を受け利下げ思惑が高まっています。

主要国の長期債(10年債)利回りを比較してみると、
JGB(日本国債)が0%金利に固定されて動きがない中で、
世界の金利が真っ逆さまに0%金利方向に落ちてきていることが伺えます。(ドイツ除く)

日銀がマイナス金利の深堀りに動かぬとなれば、
足下では動かぬ円金利と急激に低下しはじめた日欧英豪金利の構図となり
金利差縮小がドル円での円高、クロス円高を想起させます。

仮に世界がゼロ金利時代に突入すれば、
金利差は通貨の先行きを占う指標性を失います。
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