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トレードテクニック2(4.グランビルの法則)

教育
OANDA:USDJPY   米ドル/円

ここではグランビルの法則についておさらいと何故有効なのか,
どのように手法に組み込むかについてまとめたいと思います

4.グランビルの法則
グランビルの法則は以下の通り
買いパターン
①移動平均線が「水平または上昇中」でレートが上抜け
②移動平均線が「上昇中」でレートが一時的に下抜け後,再度上昇
③移動平均線が「上昇中」でレートが下抜けせずに再上昇
④移動平均線が「下降中」でレートも下落,乖離が発生

売りパターン
①移動平均線が「水平または下降中」でレートが下抜け
②移動平均線が「下降中」でレートが一時的に上抜け後,再下降
③移動平均線が「下降中」でレートが上昇せずに再下降
④移動平均線が「上昇中」でレートも上昇,乖離が発生

このように見ると①②③に対して④だけ毛色が違うのが分かります
これは①②③がトレンドフォローな法則に対して④だけ逆張りな法則なためです
従ってここでは①②③の法則に従ったトレード構築を行います
ただし,④の法則も上位足レベルでは逆張りなだけでトレード足レベルではトレンドフォローとなる
ポイントもあるため全く無意味というわけではありません
ここに関してはMTF(Multi TimeFlame)の時に説明します

さて,ここではトレンドの初動にあたる”①移動平均線が「水平または下降中」でレートが下抜け”
において何故有効かをチャートを用いて説明したいと思います

移動平均線(以下SMA)は非常に強力なツールですが,多くの場合ただ表示しているだけでこの線の持つ本質的な意味を理解していないことがあるかと思います
SMAはある設定区間における平均価格を示しており,トレンドの把握に用いられます
では何故”①移動平均線が「水平または下降中」でレートが下抜け”において有効に機能するのか
それはSMAが平均価格を示すということが言い換えれば”損益分岐点”に相当するからです
(ただし,実際には中央値ではなく終値ベースで設定していることがほとんどなので正確ではありませんがレンジでは無視出来るレベルだと思います)
すなわち,ここを下抜けると含み損に耐えられなくなってきたトレーダーの損切り注文を巻き込んでレートが下げやすくなるわけです
これと以前紹介したダウ理論を組み合わせると図示されているポイントは高値を明確に切り下げ,①移動平均線が「水平または下降中」でレートが下抜けを満たす優秀な売り候補となるわけです
実際にはMTFの観点も必要な訳ですがとりあえずはこの解釈がベースとなります

多くのインジケータや手法を使用してトレードを組み立てるトレーダーもいますが,トレードで重要なことはむしろ如何に無駄をそぎ落とし,状態をシンプルに捉えることが出来るかだと考えています
知識を技術に昇華させるには時間が掛かりますがトレーニングを繰り返せば到達できると考えています
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