美しいガートレイ・パターン(bullish)の出現

現在、ドル円チャート上に三角持ち合いの形状が出現し、2016年12月15日のFOMCから現在にいたる調整局面が終了するか否かの重要な局面にさしかかっていますが、上昇トレンドへの転換を示す美しいガートレイ・パターンが完成しつつあることに気付きました。

週明け、112.50のサポートラインを割って、D点に到達しようととする下落圧力が加わった場合、完全な形状をもつBullishのガートレイ・パターンが完成し、強い反発が起きて上方にブレークしていく可能性があります。

ファンダメンタルズ的には、トランプ大統領の保護主義的な政策や発言がこれからも引き起こすであろう政治的混乱、直近の経済指標の弱さ、3月の政策金利引き上げ期待の後退、2月28日に予定されているトランプ大統領の一般教書演説までまだ時間があること、予算教書発表時期が不透明であること、2月10日に予定されている日米首脳会談で貿易不均衡とドル高是正の要求が突きつけられる可能性があること、2月3日に日銀の国債買い取りに混乱が見られたように、日銀のテーパリング時期が近づいていることが市場によって予測されていること、再び「トランプ相場」が再開された場合には、アメリカ長期金利の上昇に伴って、日本の長期金利にも上方圧力が加わっていくこと、などなどを勘案すると、円高方向に向かおうとする強い下落圧力が存在していることも否定しがたく、112.50円や112.00円のサポートラインを割り込んでいくいく可能性も考えられますが、テクニカル的には、三角持ち合いのレンジ相場が、週明け、一旦は、上方へとブレークする可能性があることを示唆しておきたいと思います。

一旦は、レンジ相場が上方にブレークしつつ、しかし、ただちに上値が抑えられて再度下方に反落していくような複雑な展開にも備えておく必要がありそうです。