米ドル/円
ショート

ドル円ショート、介入のおこぼれを狙う

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USDJPY

4/30 18時頃に日銀による24年7月以来1年9か月ぶりの円買いドル売り介入が行われた。
値動きは初動で160.5円から70銭ほど落ちた後、じりじりと売られながら20時頃まで2時間かけて155.5円まで落ちた後、1.5円戻して引けた。
終わってみれば一発目の介入で3.5円しか落ちていないので日銀としては不服な結果であろう。
今回の介入が爆発力を持たなかった根拠はいくつかあるのでそれぞれ整理して、今後のトレード戦略に生かしてみたい。

まずは、今回の介入根拠だが
中東情勢によって原油高に歯止めが利かなくなり、国富の流出から円も売られているためである。日本としては、原油高と、円安を同時に食い止めたいのが本音だろう。
しかし、円買い介入はできても、価格抑制を狙った大規模な原油売り介入は日本では実現しにくいだろう。
そもそも介入とは強制力のあるような名前で呼ばれているがただの"巨大"な取引である。
円買い介入は、円を買うためにドルを調達してドルを売って円を買うわけであるが、
原油売り介入とは、備蓄原油を市場に放出して原油価格を押し下げ、輸入コスト削減を通じて間接的に円高方向に効かせるものである。
つまり売り渡す原油が必要になるわけだ。
日本も国家・民間・産油国共同備蓄を合わせて約4.7億バレル(約254日分)と、量自体は米国SPR(約3.95億バレル)を上回る規模を保有しており、現に3月のホルムズ海峡封鎖を受けて民間15日分+国家1ヶ月分の放出が進行中である。
しかし、日本が原油高に苦しむのは原油を必要とする資源輸入国だからである。
備蓄はあくまで供給途絶時の緊急対応用で、価格抑制を狙った大規模放出は制度上もIEA協調の建付け上もハードルが高い。
根本日本はセルサイドではなくバイサイドなのである。
ここまで整理すると、その日本が(価格を叩く目的で)原油を売るのか?と疑問を持てると思う。
そして、その疑問は正しい。これが原油売り介入が実現しにくい理由である。
(*現に備蓄放出が進行中にもかかわらず原油高は止まらず、結局4/30の為替介入に頼ることになった。米国2022年の1.8億バレル放出のような価格直撃型の介入とは、規模というより"目的"の性格が違う。)

本題の介入効果が弱い理由はずばり売買比率である。
シカゴ通貨先物のドル円に関する投機筋のポジション動向を確認したが、4/28時点では10万枚の円売り越しであり前回介入時の18万枚と比較するとそれほど投機筋による円売りが過熱していたわけではないことがわかる。円を売っているのは投機筋ではなく、実需である。
投機筋の円売りポジションがそこまで多くないため、当然水準低下による損切も多く発生せず、下落のエネルギーが大きくならなかったのである。

以上を踏まえての今後のドル円の売買戦略であるが、まずは介入に逆らわず同じ方向にポジションを持ちたい。
根拠は2つあるが、1つ目は今回の円安の原因である原油高に一旦の落ち着きがありそうであるためだ。中東情勢のHLに市場が慣れてきたため、原油価格はアップサイドよりもダウンサイドへの反応の方が大きくなっている。これは円高方向の材料だ。
2つ目は、政府日銀としては5兆円強の介入で3.5円しか下がらなかったのはかなり不服であるからだ。これで終わりにすると間違いなく、今度こそ投機筋に狙い撃ちの円売りを食らい今回介入地点の160.5円を突き抜けてくるであろう。
過去の介入も単発で終わったことは少なく、おかわりが数発続くパターンが多い。
と考えると、アップサイドよりも、ダウンサイドに分があるのは明々白々と言ってよいだろう。

150円~140円あたりをターゲットにドル円ショートがワークするはずである。
幅を持たせたが、政府、日銀がどこまで本気で押し下げてくるか現状全くわからない。150円でも介入としては不合格な気がするので140円あたりではないかと考えるが果たして..
しかしそこへ到達した後、さらなるファンダメンタルズ的な円高要因が出てこないと再び時間をかけて同じ160overの水準に戻ってくるであろう。そしてその時は元気よく160円を突破するのではないか...

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