米ドル/円アップデート済

リーマンショックの記憶が教える、ドル円の“翌日(the day after tomorrow)”の戦い方

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どうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。週明けのドル円、ギャップを伴ってスタートしましたね。

お伝えしていた「ギャップ戦術」を仕掛けてくださったトレーダーも多かったことでしょう。私自身も、こうした“意図的なズレ”に乗るのは大好きです。なぜなら、とても確度が高いからです。

ギャップ発生後の値動きというのは、マーケットメーカーが「急いでポジションをニュートラルにしたい」というサイン。ギャップを起点に勢いがつくと、素直に流れに乗るだけでも十分取れる相場になります。

さて、そこからドル円はどうなったか?

ギャップを埋めた後、147円に控える大きなオプションに絡む攻防に入りました。
オプションの権利行使価格、いわゆる「ストライクプライス」が意識される局面では、まるで見えない壁にぶつかったかのように、値動きが不自然になります。

この日もそう。147円を前に強く抵抗するような動き。その背後では先物の大口勢が売り仕込みを進めていたことが、先物チャートを見れば明らかでした。ロンドンフィックスを通過し13:30を過ぎる頃には147円の防戦の買い圧力が削げ延々と下落していきました。

僕らも断続的に売りを仕掛けて午前3時頃には手仕舞いしました。

本日は先物と次のオプションが重なり合う145円に向かって攻防が発生します。



株式市場は暴落からの“買い戻しモード”

一方で、株式市場はというと──
前週の暴落を受けて、「戻り」を試すタイミングでした。であれば、ドル円も簡単には下がりません。リスクオンに傾けば、円は売られやすくなる。これもまた、トレーダーとして押さえておきたいポイントです。

そして…ドル円はその後、148円まで上昇。
「あれ? こんなに戻すの?」と感じた方も多かったのでは?

でも、これは驚くことではありません。
リーマンショックのときと全く同じ動きなんです。



暴落の翌日に売り向かうな

暴落が起きた翌日、なぜかマーケットには楽観論が漂います。
「悪材料は出尽くし!」「今が買いのチャンス!」という声が溢れ、信じられないくらい買い戻されるんです。これはもはや、“相場のあるある”と言ってもいいでしょう。

なぜそんな現象が起きるのか?
それは、暴落を起こした本物のプレイヤーたち──巨大ファンドや機関投資家たちが、もっと高いところから何度も売りたいからです。

だから、あえて買い戻しのムードを演出する。彼らの売り場を作るために。

つまり、暴落の翌日に売り向かうのは素人のすることなんです。
これは、絶対に覚えておいてください。



本能でトレードしていませんか?

こうした相場の仕掛けや罠にまんまとハマってしまう人たちには、ある共通点があります。

それが、「本能のままにトレードしている」ということ。

「怖いから損切りできない」
「悔しいからナンピンする」
「上がると思ったのに!」と怒りながらポジションを握りしめる。

──これらは、すべて「四毒」です。



トレーダーを蝕む“四つの毒”

トレードで生き残り、継続的に勝ち続けるためには、
この「四毒」を排除する必要があります。

1. 欲(よく) – もっと取れるかも、という欲が利確を遅らせる
2. 恐(おそれ) – 負けるのが怖くて、エントリーができない
3. 怒(いかり) – 相場に対して感情的になり、冷静さを失う
4. 慢(おごり) – 自分の分析に固執し、マーケットの声を無視する

これらの毒が、あなたのトレードのパフォーマンスを確実に蝕んでいきます。



技術ではなく、心が先

結局のところ、相場で勝つためには
テクニックの前にマインドの修正が必要です。

どれだけうまくチャートが読めても、どれだけ正確に指標を予測できても、
心に毒があれば、勝てるトレードも勝てません。

マーケットの裏側にある「意図」を読み解く力と、
それに乗るための冷静なメンタル。

このふたつを手に入れたとき、ようやく本物のトレーダーになれるって思います。
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今日は145円で横ばいで不安定かな。
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追記:トランプ関税90日間延期で株価回復。ドル円も147円オプションまで戻ってきました。
トレード稼働中
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追記:本日のピボットポイントにタッチし147円のオプションで硬直です。
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追記:ね?インジケーターなんてほとんどいらないんですよ。ましてや有料のインジケーターを数万円で買うなんてお金の無駄です。
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では、ここからは次のトレードアイデアに移行します。

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