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USDC発行元のサークル、コンコードとのSPAC合併を解消

USDコイン(USDC)の発行元であるサークルは5日、特別買収目的会社(SPAC)であるコンコード・アクイジションとの合併案が解消されたと発表した。この取引は2021年7月に暫定評価額45億ドルで発表され、その後2022年2月にサークルの評価額が90億ドルに膨れ上がり、修正された。USDCは現在、時価総額430億ドルで、流通量第2位のステーブルコインだ。

契約書の条項では、コンコードは12月10日までに取引を完了させるか、株主投票による延長を求めなければならないことになっていた。サークルのCEOであるジェレミー・アレール氏は次のように語っている。

「コンコードはこのプロセスを通じた強力なパートナーであり、付加価値を提供してくれた。当社は今後もボブ・ダイヤモンド会長とコンコード・チームのアドバイスとサポートから利益を得ることができるだろう。しかし、公開企業になることは、信頼と透明性を高めるというサークルの基本戦略の一部であることに変わりはなく、これはかつてないほど重要なことだ」

サークルはさらに「2022年第3四半期に黒字化し、総収入と積立金利収入は2億7400万ドル、純利益は4300万ドルとなった」と改めて説明した。同社は現在、4億ドルのアンリストリクテッド・キャッシュを保有している。

仮想通貨冬の時代では、多くの企業の評価の下方修正のスパイラルにつながった。その上、SPAC合併のパフォーマンスも悪く、IPOX SPAC指数のベンチマークは2021年2月に史上最高値を記録してから40%以上下落した。同様に、イスラエルの仮想通貨取引所eToroは、評価額の下方修正を受け、今年7月に100億ドルのSPAC合併を打ち切った。