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仮想通貨ブローカーのジェネシス、仮想通貨取引所ジェミナイに9億ドルの債務

フィナンシャル・タイムズの報道よると、仮想通貨ブローカーのジェネシスとその親会社のデジタル・カレンシー・グループ(DCG)は、仮想通貨取引所ジェミナイの顧客に対して9億ドルの債務を負っているという。

この問題は、11月に起きたFTXの破綻に端を発する。仮想通貨取引所ジェミナイはジェネシスとの提携でジェミナイ・アーン(Gemini Earn)という商品を運営し、投資家にビットコインやステーブルコインなどの仮想通貨を預けることで、8%の利息を得る機会を提供している。

11月16日、ジェネシスは「前例のない市場の混乱」を理由に出金を一時停止したと発表したが、これはFTXの取引口座に約1億7500万ドル相当の資金がロックされていると公開した数日後のことだった。ジェネシスは資金調達が困難に直面していると報じられているが、「間もなく」倒産するという憶測には反論している。

ジェミナイは債権者委員会を結成し、ジェネシスとDCGから資金を回収するために動いているとFTの記事は指摘している。FTXの破綻後、その影響の拡大が懸念される中、顧客の信頼を回復するため、ジェミナイは11月29日、ジェミナイが保有する資金の指標を示すダッシュボード「トラストセンター」を発表している。

しかし、Twitterのトラストセンターに関するスレッドでは、Earnプログラムの顧客が、出金収益が再開されれば信頼を回復すると述べている。

ジェミナイ・アーンは、2021年に米国で開始された。2022年11月現在、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、ハンガリー、アイルランド、ラトビア、リヒテンシュタイン、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スウェーデンなど65カ国以上で運営されているという。