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パパネッツ Research Memo(5):2023年2月期は利益面で大幅に拡大、安定した経営基盤形成に注力(2)

■業績動向

2. 財務状況

パパネッツ<9388>の2023年2月期末の貸借対照表は次のとおりである。流動資産は前期末比11百万円減少の1,596百万円となった。要因としては、現金及び預金が同61百万円増加し、商品の増加が同6百万円、売掛金が同58百万円減少したことなどによる。固定資産は同93百万円減少の495百万円で、資産合計は同104百万円増加の2,091百万円となった。

流動負債は、同53百万円増加の604百万円で、固定負債は、同143百万円減少の536百万円となった。要因としては、長期借入金が151百万円減少したことなどによる。総資産は同193百万円増加の950百万円、負債純資産合計は、同104百万円増加の2,091百万円となった。

(1) キャッシュ・フロー

2023年2月期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前期末比219百万円多い350百万円獲得、投資活動によるキャッシュ・フローは同102百万円多い128百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは、同54百万円少ない160百万円の支出であった。現金及び現金同等物の期末残高は、同61百万円増加の984百万円となった。

(2) 利益剰余金及び純資産

同社の2023年2月期期末の利益剰余金は前期末比193百万円増加の785百万円、純資産は同193百万円増加の950百万円となった。利益剰余金及び純資産は2018年2月期の利益余剰金115百万円、純資産280百万円から年々右肩上がりで増加しており、着実に安定した経営基盤を強化している。

(3) 経営指標

同社の2023年2月期の経営指標は、自己資本比率は前期比7.3ポイント上昇し45.4%、自己資本当期利益率(ROE)は同0.6ポイント上昇し23.7%となった。自己資本は2期連続で大きく増加しており、安定して基盤を強化している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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