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NY債券:米長期債相場は反発、6月利上げ確率は上昇

26日の米国長期債相場は反発。インフレ関連指標が予想を上回ったことから、長期債利回りは一時上昇したが、米債務上限引き上げを巡る協議で主要な問題は未解決であることから、午後の取引で安全逃避的な債券買いが優勢となった。報道によると、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長の協議において、債務上限を2年引き上げる一方、大方の支出を抑制する案で合意に近づいているもよう。また、この問題に関してイエレン米財務長官は債務上限が引き上げられなければ、米政府は早ければ6月5日に債務不履行に陥る可能性があると述べている。

CMEのFedWatchツールによると、26日時点で6月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は71%程度。7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%以上となる確率は82%程度。政策金利据え置きの確率は18%程度。10年債利回りは一時3.773%近辺まで低下した後、インフレ関連指標が予想を上回ったことを受けて3.857%近辺まで上昇したが、まもなく反落。取引終了時点にかけて3.798%近辺で推移した。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は-75.80bp近辺、2-30年は-59.80bp近辺で引けた。2年債利回りは4.56%(前日比:+3bp)、10年債利回りは3.80%(前日比-2bp)、30年債利回りは、3.96%(前日比:-4bp)で取引を終えた。

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