コポックカーブ (Coppock Curve)

定義

コポックカーブは価格についてのモメンタム指標であり、株式市場で主要な安値を見極めるためのものです。計算には移動平均が用いられています。コポックカーブは、日中取引よりもインデックスやETF、その他流動性の高い商品を含む長期的な戦略のために開発されたと言われています。この指標は、市場で主要なトレンドやその方向性を見極めに使用することができ、また長期投資やそのトレード戦略のガイド役にもなり得ます。

歴史

コポックカーブの計算式は1962年にエドウィン・S・コポックによって開発され、その年の "Barron’s" 誌上に収められています。この指標はもともと、主要インデックスを長期的に売買するための指標として導入されたものです。こうして最初に実用化されたのも、さまざまなインデックスに対してターゲットとなるような大きなトレンドの見極めを可能にするためでした。

要点

コポックカーブはゼロを中心にして上下振動するラインによってトレンドが示されるインジケーターであり、その計算には2つの変化率が取り入れられています:

  1. 期間11の変化率
  2. 期間14の変化率

コポックカーブはこれらの期間の変化率を吟味したのちに10ヶ月の加重移動平均を使用して、このデータから外挿されたシグナルラインの指標を導出します。トレーダー・投資家・テクニカルアナリストは、コポックカーブを利用してシグナルラインが示す指標に注目した分析を手がかりとすることで、中長期取引における自らの分析結果をもとに独自の投資結論を得ることが可能になります。

着目点

コポックカーブをチャートに表示させて、それがゼロラインの上にあるか下にあるかを見て、大局的なトレンド分析に利用しましょう。

サマリー

コポックカーブは、インデックスやETFなど流動性の高い商品について、経済学者が中長期的なトレンド分析を目的として考案したものです。変化率を測定して、中長期のトレンドを明確に示すことが目指されています。