ADR (平均日次レンジ)
ADR (平均日次レンジ) は、銘柄のボラティリティを測定するインジケーターです。スキャルパーとデイトレーダーに好まれる傾向にありますが、自身のトレード戦略に合わせてカスタマイズできます。スーパーチャートやTradingViewスクリーナーで利用することができ、より現実的な利益確定や損切りを設定する際に役立つテクニカル分析ツールです。
目次:
ADRインジケーターとは
ADRは、過去の値幅の平均に基づいて、指定した期間に大体どのくらい価格が変動するかを示すインジケーターです。これを把握することで、今後のトレードにおける目標価格を設定しやすくなります。
価格変動の平均は、右側のスケールに表示され、選択した期間の数値を確認できます。この数値は、現在のチャートの時間足におけるその銘柄のおおよその変動幅を表しています。
ADRの計算式
例えば、7日間のボラティリティを計算したい場合は、上部ツールバーから「日足」チャートを選択して、インジケーター設定で「期間」を「7」に設定します。
今日の平均値を計算する場合、まずインジケーターは過去7日間の高値の平均と安値の平均を計算します。その後、それらの差を算出し、その数値を表示します。
ADRへのアクセス
スーパーチャートでは、上部ツールバーの「インジケーター」をクリックして → テクニカル → 「ADR (平均日次レンジ)」を選択します。または検索欄に「ADR」と入力して検索します。

もしADRで銘柄をスクリーニングしたい場合は、チャートの右ツールバーの「プロダクト」メニューから対象のスクリーナーを開きます。または、ホームページから別途でスクリーナーページにアクセスします。

スクリーナーで「新しいフィルターを追加」ボタンをクリックして、「ADR (平均日次レンジ) 」または「ADR (平均日次レンジ) %」のいずれかを選択します。

インジケーター設定
パラメーター

期間: 平均値の計算に使用する期間を指定します。期間が短すぎると、短期的なノイズの影響を受けやすくなります。一方、期間が長すぎると、過去の価格変動によって最新のデータが反映されにくくなるため、現在の市況に適さない可能性があります。
時間足: この機能を使うとマルチタイムフレーム分析が可能になります。インジケーターの計算に使用する時間足を選択します。
スタイル
ADR: 色、不透明度、太さ、ラインスタイルを変更します。また、価格ラインの表示/非表示を切り替えたり、インジケーターの表示タイプを変更できます。
精度: 価格スケールに表示される数値の小数点桁数を変更します。

必要に応じて、表示したい項目のチェックボックスをチェックします。
可視性
ここでは、インジケーターを表示するチャートの時間足を選択できます。例えば、チャートを1時間足に変更して、インジケーター設定で「時間」のチェックを外すと、1時間足チャートではインジケーターは表示されなくなります。
おわりに
ADR (平均日次レンジ) インジケーターは、デイトレードを行う際にぜひ活用したいツールの1つです。1つの数値を1本のラインで表示するので、解釈が簡単で、他のツールと比べて短時間で効率的に活用できます。
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