TradingViewシンボル検索 : 銘柄探しのコツ
シンボルとは
シンボル(ティッカー)とは、公に取引され、取引所ごとにその相場価格を持つ金融商品に付けられた略称のことを指します。株式・債券・指数(インデックス)・暗号資産などの資産をこの略称で表すことができます。たとえば、"AAPL”はApple社の株式、"SPX" はS&P500の指数を意味します。
シンボルの文字数は取引所の規則によって異なります。たとえば、ニューヨーク証券取引所 (NYSE) ではシンボル名は4文字までなのに対し、NASDAQは5文字まで認められているケースもあります。
また、同一の金融商品でも、取引所によってシンボルが異なることがあります。たとえば、タタ・モーターズの株式のシンボルは、ボンベイ証券取引所 (BSE) では "500570" ですが、インド国立証券取引所 (NSE) では "TATAMOTORS" です。
「ティッカー」と言う場合には実際に取引できる商品だけではなく、経済データを表す場合もあります。たとえば、"USINTR" は米国の金利に関する経済データを示すティッカーです。
シンボル検索の利用方法
「シンボル検索」を使うと、TradingView上の様々なシンボルを簡単に見つけることができます。
「シンボル検索」ウィンドウを開くには、メインメニューの左横にある検索ボックスをクリックします。キーボードからも、Windowsの場合はCtlr+K、macOSの場合はCmd+Kと押下してウィンドウを開くことができます。

「シンボル検索」ではシンボル(ティッカー)はもちろん、次のような事柄やコンテンツも検索できます:
- アイデア: 様々なシンボルについてのコミュニティーの意見
- スクリプト: 弊社独自のPine Script®言語を使って作成されたカスタムのインジケーターやストラテジー
- スパーク: 市場調査を始動させるための厳選ウォッチリスト
- フォローしたいユーザー
プラットフォーム内にはいろいろなセクションがありますが、以上にご紹介した各セクションもぜひチェックしてみてください。トレードはソーシャルであるべき ― これが私たちの信念であり、それゆえ他のトレーダーとのつながりをとても大事なものと考えています。
検索ボックスには正確なシンボル名を入力するのが一番ですが、不明な場合はシンボルに関連する言葉をタイプしてみましょう。たとえば、英ポンドのシンボルは "GBP" ですが、"Pound" とタイプすれば、英ポンドに関連するシンボルがすべて表示されます。

「シンボル検索」ウィンドウの各行の表示は、左にシンボル文字、中央に説明、右にデータの提供元という構成になっています。たとえば、上の画像の最初の行を見ると、シンボルは "GBPUSD"、説明は "British Pound/US Dollar"、データの提供元はFXCM (Forex Capital Markets) ということがわかります。
"OIL"のようなシンボル文字で検索をしていると、同じ文字を含んでいても目的の検索対象とは異なるシンボルが表示されたり、さらには同名/同ティッカーであってもシンボルとしては異なっているケースもあるので、必ず説明部分をチェックして、選択したシンボルが目的に合致したものであることを確認してください。

目的のシンボルを確実に見つけるために、様々なフィルターを設定することができます。画面の最上部に、株式/ファンド/先物/FX/暗号資産/指数/債券/経済指標/オプションといった資産タイプ別に一覧をフィルターするタブがあります。
また、各タブの中にも独自のフィルターが用意されており、必要に応じて、国/タイプ/カテゴリー/提供元/セクター/取引所によってフィルターを設定できます。

目的のシンボルが見つかったら、その上にカーソルを合わせてみましょう。以下のように選択肢が示されたボタンが2つ出現します:
- チャートを開く: 選択したシンボルを分析できるスーパーチャートを開きます。
- 概要を表示: TradingViewのシンボルページを開きます。そのページには — ファンダメンタルズ、ニュース、テクニカル、コミュニティーのアイデアなど — 選択したシンボルの関連情報が網羅的に掲載されています。

「スーパーチャート」上での「シンボル検索」
「シンボル検索」は「スーパーチャート」からもアクセスできますが、こちらには特筆すべきユニークな機能がいくつかあります。
「スーパーチャート」では「シンボル検索」ボタンが画面上部のツールバー左側にありますが、チャートを開いた状態で単に入力を始めるだけでも検索ウィンドウを開くことができます。

「スーパーチャート」からシンボルを検索するときの大きな違いの一つは「オプション」タブの存在です。ここでは特定のオプションのリストではなく、その原資産のリストが表示されます。その中の1つをクリックすると、コールとプットの情報はもちろん、AskとBidの価格やインプライド・ボラティリティなどのオプションチェーンが表示されます。


オプションとは何か、どのように取引するかについては、左記リンクの「ナレッジベース」の記事をご覧ください。
もう一つの違いは、様々なシンボルの情報を使っていろいろな式を立てられることです。たとえば、エヌビディアとアップルの株価を足し合わせた価格を知りたい場合、NVDA+AAPLと入力してEnterキーを押すだけで合成された価格チャートが表示されます。
このようなチャートは「スプレッドチャート」と呼ばれますが、こうしたチャートを作成することで様々な銘柄の価値を新しい視点から見ることができるので、トレードのリスクを軽減することにもつながります。


実際のマーケットではいろいろなシンボルが現れては消えていきますが、「シンボル検索」は常にここにあります。TradingViewと「シンボル検索」は切っても切り離せないものです。皆様が必要とする銘柄情報やデータはもちろん、つながることができる仲間を見つける手助けにもなるからです。
検索をマスターしたらスーパーチャートの他の機能についても学んでみましょう。こちらのリンク先からは、様々なチャートタイプとその使い方をご覧いただけます。また、アラートの設定方法や描画の効果的な使い方など多くの記事がありますのでぜひチェックしてみてください。
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