フィッチの発行体格付け(長期)

長期の発行体デフォルト格付け(IDR)とは、発行体が債務を履行できなくなるリスクの相対的な高さと、期日通りに返済する能力を示すものです。この格付けは:

  • 満期が12ヶ月を超える債務に適用されます。
    (または、3年を超える米国パブリック・ファイナンス証券)
  • 相対的な信用リスクに基づいて発行体を序列的に評価するものです。
  • デフォルト(債務不履行)の発生確率を示すものではありません。

格付けのスケール

グレード
格付け
意味
投資適格AAA最も低いデフォルトリスク。債務返済能力が極めて強固な場合にのみ付与され、予見可能な事象により悪影響を受ける可能性は極めて低い。
投資適格
AA+, AA, AA-非常に低いデフォルトリスク。債務返済能力が非常に強固で、予見可能な事象により悪影響を受ける可能性は低い。
投資適格
A+, A, A-低いデフォルトリスク。債務返済能力は強固とみなされているが、上位の格付けよりも経営環境や経済環境の悪化による影響を受けやすい。
投資適格
BBB+, BBB, BBB-現時点では低いデフォルトリスク。債務返済能力は十分にあるものの、経営環境や経済環境の悪化によっては返済能力が低下する可能性がある。
投機的格付け
BB+, BB, BB-デフォルトリスクに対する脆弱性が高まっている状態。特に、経営環境や経済環境が悪化した場合にその影響を受けやすいが、財務的弾力性により、債務返済が継続される可能性がある。
投機的格付け
B+, B, B-デフォルトリスクが顕在化しているが、わずかな安全余地が残っている状態。債務返済は現時点では維持されているものの、経営環境や経済環境の悪化によっては債務返済の継続が厳しい可能性がある。
投機的格付け
CCC+, CCC, CCC-信用リスクが非常に高い状態。実際にデフォルトが起こり得る状況。
投機的格付け
CC何らかの形でデフォルトが起こり得る状況。
投機的格付け
Cデフォルトまたはそれに類似する事態がすでに発生している状態、もしくはクローズド型ファンドの場合、債務返済能力が回復不可能な状態。
デフォルト
RD一部デフォルト。発行体は、債券、ローン、その他の重要な金融債務において、未解消の債務不履行またはディストレスト債務交換を経験しているが、破産申請、管財、レシーバーシップ、清算、その他の正式な清算手続きには入っておらず、経営活動も停止していない状態。
デフォルト
Dデフォルト(債務不履行)。発行体は、破産申請、管財、レシーバーシップ、清算、その他の正式な清算手続きに入っている、または経営活動を停止しており、かつ未払いの債務が残っている状態。
その他
NR公表されている格付けがない状態。
その他
WD格付け取り下げ。デフォルト、償還、満期、またはフィッチ・レーティングスとの取引関係の終了により、格付けが取り下げられている状態。