「SILVER, お前もか!」原油(TCL)が一目均衡表でいう『三役好転』を果たしたのは2020年11月24日。
そこから約1年間、無双状態だ。
そして、2021年10月11日大阪金(TGD)と大阪Rゴム(TRB)が三役好転。
※ちなみにこの日NY銅も三役好転。
遅れて大阪白金(TPL)が2021年10月15日に三役好転。
そして、今日大阪銀(TSI)が三役好転した。
※ちなみにNY銀も本日三役好転。
グレートローテーション or NOT
NY銅,TRB,TPL,TSIの三役好転は、その意味するところが特に重要と考える。
なぜなら、この4商品は産業用商品の顔を持つからだ。
そして、半導体不足、中国経済の鈍化などで、ファンダメンタルズだけを見ればこれら産業用商品が上がる理由などほとんどない。
それなのに、この上昇パワーだ。
私自身、投資歴が長いとは言えないが、この下から得体の知れないものが突き上げてくる浮遊感は初めて経験する。
いや、投資経験は関係ないのかもしれない。
日本はもちろんのこと、世界は20年以上デフレだったのだ。つまり、20年間、バフェットだろうと、ジョージ・ソロスだろうと、インフレの浮遊感など味わってはいない。
私は今日、日本の商品取引で流動性の担保のあるTGD,TPL,TRB,TCLに関してはすべてロングポジションを取った。
つまり、4指標がすべて暴落したら大やけどを負うことになる。
しかし、大やけどなんて恐れてどうする。
20年に1度の大変革期の可能性がありありと見えてきた今、それでも勝負にいかないことの方が私はよっぽど恐い。
TRB1!のトレードアイデア
2021年最大の下剋上なるかコモディティ絶好調!そんな中…
世界的に見ても2021年のコモディティは絶好調。
特にエネルギーは絶好調。
天然ガスは131%増、WTIは50%超増。
その他、農作物もコーヒー(50%増)、コーン(10%増)と素晴らしいパフォーマンス。
そんな中にあって稀有な負け組といえば、パラジウム(▲12%)、NY金(▲7.14%)あたり。
目線を転じて我が国日本。
エネルギーは、中東原油(東商原油)は円安の追い風を受けてWTIのパフォーマンスを上回る67.34%増。
大阪金(TGD)は円安のおかげでプラスに転じた(3.37%)。
プラチナも悪くない(8.37%)
そんな中ただひとり、マイナスな子がいます。
Rゴム。
昨日の時点で▲6.73%。
中国経済は不調、タイの供給側は問題なし、半導体不足で自動車は売れない…。
まあ、それは一人負け組になるのも納得のパフォーマンスであった。
しかし…
そんな悲惨な外部環境の中、チャートだけは反逆の兆しを見せていた。
Rゴムは2月26日にダブルトップをつけたあと、下落に転じた。
その下落の波動は典型的なエリオットの5波動(緑色の5波動)を綺麗に描いていた。
外部環境も最悪なんだから、第5派もしっかり下げる、はずだった。
しかし5波動目の下げがおかしい。
V計算値だと181.3円、N計算値なら174.2円まで下がるはずが、193.7円で下げ止まった。
そしてよく見ると、5波動目の中でさらに5波動が完成している(オレンジ色の5波動)。
「そうは言っても上海相場の大暴落でもう一度下げトレンド入りはある」と思っていたが、一目均衡表の基準線も突破。先行スパン1も突破。そしてなんとあっさり雲抜け。先行スパン2もぶち抜いて三役好転が完成してしまった。
それでもなお安心はできない。200日移動平均線という大ボスがいる。しかしこれも突破。
それでもなお安心はできない。ネックラインという中ボスがいる。しかしなんと、これも今日突き破ってしまった。
それでもなお今年のパフォーマンスは▲2.79%。
しかしもうRゴムを止められる奴は誰もいない。
さあ、どこまで伸びる。
今年残り2ヶ月でその他コモディティの上昇率を上回るような大下剋上はあるか。
要注目。
私がRゴムに強気な理由商品先物を投資対象にしている人は少ないだろうし、いたとしても「金」「白金」「原油」までが良いところで、「Rゴム」をメインにしている人は非常に少ないはず。
しかし、私は「Rゴム」に強気だ。
昨年10月の狂乱相場以後、どういう理由なのかわからないが、日本のゴム市場は上海ゴムに追随するだけの味気のない相場になってしまった。
東京のゴムと上海ゴムは種類が異なるので、本来ここまで強力な相関関係はないはずで、その点を指摘するアナリストも年初くらいまではいたが、その話は今や誰もしない。
ただ上海ゴムに振り回され、その上海ゴムの乱高下も、ルールもなければ節操もない。
大幅に上げてトレンドフォロー派が追随買いしたところを売り叩いて暴落させる、あるいはその逆を繰り返ししているだけで、まともな相場状況ではない。
あまりに酷いのでRゴムの取引量は大幅に減少し、連日閑散相場が続いている。
しかし。
上海ゴムが仕手的なお遊びを繰り返していても、その裏には隠れた本音が見える。
まるでキャバクラ嬢が口ではおだてても、目が笑っていないように。
小次郎講師の未来型大循環で分析すると、日足は、せっかく第1フェーズに入ったのに、その後失速。第2フェーズに落ち、ついには第3フェーズに入ってしまった。
もうRゴムは終わりだ…。
本当にそうだろうか。
日足を週足にしてほしい。そうすれば、まったく異なる世界が見えるはずだ。
Rゴムは週足で見ると2017年12月から2020年11月まで、約3年間下落トレンドだったのだ。
その下落トレンドの舵を大きく切ったのが昨年10月の狂乱相場であり、あの相場は短期的な茶番劇ではなく、3年に渡るトレンドの転換点であった、と考えることもできる。
一気にRゴムの歴史を第6フェーズまで振り戻し、なんと4月26日の週に第1フェーズまで押し上げてしまった。
つまり、週足で見るとRゴムは数年に1度の大転換にいるのである。
さらに言うならば月足もヤバい。
月足でみるとRゴムは過去に1度しか第1フェーズを経験したことがない。その後2014年10月に第3フェーズに入って以来、2016年11月に第4フェーズへ。
ずーっと下落トレンドだったのだ。
その月足の帯が、実は今ミライ帯に突入しようとしている。間もなく第5フェーズ。歴史的大転換の匂いすらする。
前回の第1フェーズの天井は535.7円。
これだけ世の中に金が溢れている今、当時の535.7円を抜けない理由はないだろう。
月足で語ると強気とはいえ、最速で第1フェーズになるのは2023年8月(笑)
そんな先を予想しても仕方ないだろう。
しかし、週足で語ると、第1フェーズにいる以上、目標は2017年1月30日の366.7円が目標になるし、その期間もそう遠くはないだろう。
上海ゴムの小賢しい思惑の中、週足で見た骨太のトレンドでブレない姿勢こそが現在Rゴムで取るべき最適な態度と思われる。