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12月英中銀(BOE)の結果と考察

SAXO:GBPJPY   ポンド/円
事前予想

政策金利:利上げ2割、据え置き8割
11月の政策発表で利上げ期待がかなり織り込まれていましたが据え置き。
その後一時は5割ほど利上げ期待は高まりましたが、英国でコロナ感染者数が増加し行動規制を課したことから利上げ期待は後退し、直前の予想では2割ほどになっていました。


結果

政策金利:0.15%利上げ(政策金利0.25%)
MPCメンバー投票配分:利上げ8票、据え置き1票(据え置きはテンレイロBOE外部理事)


12月英中銀(BOE)の考察
予想外の利上げにポンドは買いで反応しましたが、その後は上値重くしています。
サプライズは利上げだけでなく、利上げに8名も投票していたことです。
これだけのメンバーが利上げに賛成していたことで、追加利上げの期待が高まっています。
利上げ期待が高まっているにもかかわらずポンドの上値を重くしているのは英国の地政学リスクのせいだと思われます。

現在の英国は「欧州との離脱協議難航」「コロナ感染者数の増加による行動規制とその影響による景気後退」「ボリス・ジョンソン首相の支持率低下」などが挙げられます。
特に影響が大きいのが欧州との離脱協議難航です。
離脱協議が決裂し、2020年末にまとめた離脱協定が破棄された場合はポンドが大きく売られる可能性があります。
最近のレンジとなっている149円~156円の間をどちらに抜けるかはリスク要因にかかっていると思われます。
リスク要因に火がついた場合は149円を下に抜ける可能性が高くなり、リスク要因が後退していけば追加利上げの期待により156円を上に抜けていくのではないかと考えています。

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