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FX_Shokunin
2023年1月1日午後12時35分

チャート背景は白にしたほうが良い理由 教育

Nikkei 225 IndexTVC

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チャート背景を黒背景にするときの注意点

昔、トレーディングデスクのディスプレイはブラウン管でありオフコン上で動いていました。背景は黒がベースだったのです。その名残でトレード画面がデフォルトで黒になっているチャートシステムがまだまだ多い。

液晶ディスプレイが普及して久しく、近年ではチャートに表示できる情報も格段に増え脳の処理能力をオーバーする場面もでてきました。心理学者のコシーマ・ピーペンブロックとスーザン・マイヤーが2013年に発表した論文によると、白背景に黒い文字のほうが、正確さもパフォーマンスも高かったといいます。

実験参加者に視力検査と校正作業を行ってもらったところ、白背景に黒い文字のほうが読む速度が速く、見つけた誤字脱字の数も多かったのです。つまり、黒背景にするのであれば、あまり情報を詰め込んでしまうと、読み手や聞き手にストレスを与えてしまうことになるかもしれません。ですので、黒背景の際にはインジケーターやテキストなどの情報量を減らすようにしたほうが良いでしょう。

インジケーターの目的は数種類しかなく、沢山のインジケーターを表示させても結局は同様の意味を持つインジケーターを幾重にも重ねているにすぎません。

また、黒い背景では色彩心理学上、ネガティブな感情の増幅が見られるため、トレードで負けた時の精神的動揺も大きくなるように感じます。
コメント
shimote
新目先生の元で学びから実践そして、できることを自分自身で証明したいと思っています。本年もよろしくお願いします。
FX_Shokunin
@shimote, こちらこそよろしくお願いいたします!
DaikokuTen8
しかしながら、白背景は光が強く目の負担が多いのではないでしょうか? 効率的なのは白背景という、研究結果があるとのことですが、目の疲労の観点での研究はないものでしょうか?
FX_Shokunin
@DaikokuTen8, チャートを見る適正な時間は15分から多くて30分ですので白背景でも負担は無いかと思います。長時間見るのはトレードアイデアを短時間で描けていないということになり、手法がまだ突き詰められていないということでもあります。目の負担の観点から言えば背景が黒でも白でもブルーライトの量に差はほとんどありませんので目にかかる負担は同じです。
DaikokuTen8
@FX_Shokunin, なるほど。トレーディングにかかる時間からするとほとんど影響はないとのことですね。そう言われてみればそのとおりかと。
ただ、ブルーライトだけでなく、私が少し気になったのは光量です。輝度を落とせば見にくくなりますし。若い方は眩しさを感じないと思われますが高齢者はディスプレイの明るさは気になる方もいるのではないかと。白背景は眩しく感じる人も。
FX_Shokunin
@DaikokuTen8, おっしゃるとおりですね!目の疲労に関しては年齢(老眼など)も関係してくると思います。とにかく若いときからトレード手法を確立しチャートを見る時間を短くするくせをつけないとチャートにかじりつくことになり目の疲労が蓄積します。今回は視認性の観点から背景色のお話をしましたが、目の負担に関してはとにかくスマホやPCを見る時間をへらすことが重要で白か黒かはあまり重要ではないかと思っております。
immediateBoa68536
なるほど、世間で常識的に続いていることでも、科学的根拠のない時代遅れの因習が多いのでしょうね。
トレーディングビューでは背景が白がデフォルトのようですが、ダークモードの愛用者は若い人にも多いみたいです。しかし今後は、デフォルトで行くのが心理的にも良いのかもね。
FX_Shokunin
@immediateBoa68536, おっしゃるとおり暗がりでのチャート視認性をアップさせるにはダークモードが良いでしょう(車のナビも自動でダークモードに切り替わるものがありますので)。通常の明かりのもとで短時間にチャートからの情報を認識するには背景は白のほうがよいであろうという学術的根拠です。背景を白にするのは、例えば印刷するにしても書き込むにしても便利ですし視認性以外の理由もいろいろあります。
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