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ソラナ、1月のステーブルコイン供給高が112%急増──「TRUMP」ミームコインブームが牽引

ソラナ、1月のステーブルコイン供給高が112%急増──「TRUMP」ミームコインブームが牽引

  • ソラナ(Solana)上のステーブルコインの供給高は1月に112%急増し、過去最高の111億ドル(約1兆7000億円、1ドル=155円換算)に達したと、CCDataは1月31日付の調査レポートで発表した。
  • この急増は、ネットワークへの流入の波を引き起こした、ドナルド・トランプ大統領のミームコイン「TRUMP」の発売と重なったという。

CCDataが1月31日に発表した調査レポートによると、ソラナ上のステーブルコインの供給高は1月、112%急増し、過去最高の111億ドルに達した。

この急増は、ドナルド・トランプ氏のミームコイン「TRUMP」のローンチと重なり、これがネットワークへの流入の波を引き起こしたという。ステーブルコインの供給高は、TRUMPが1月18日にローンチされて以来、73.6%上昇している。

TRUMPをめぐる取引活動は、分散型取引所(DEX)における記録的な活動をもたらし、ソラナにおけるステーブルコインの供給高の増加に貢献。2022年に記録したこれまでの過去最高を上回り、この指標に基づくと、ソラナはイーサリアムとトロンに次ぐ第3位のネットワークとなった。

また、11月の米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以来、全ステーブルコインの時価総額は370億ドル増加し、2000億ドルを超えたという。

供給高の増加と同時に、時価総額約1400億ドルで最大のステーブルコインであるテザー(Tether)社のUSDTの支配力が低下した。CCDataによると、USDTのシェアは1月に67.5%から64.9%に低下し、2023年5月以来の低水準となった。

このようなトレンドから恩恵を受けたステーブルコインの1つはリップル(Ripple)社のRLUSDのようで、1月に中央集権型取引所での取引高で第4位のステーブルコインになった、とレポートは述べている。

リップル社はここ数年、米証券取引委員会(SEC)との法廷闘争に明け暮れていた。「トランプ効果」によって、エックス・アール・ピーXRPUSDは今月33%急上昇し、3.10ドル超えで取引されている。リップル社のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse )CEOは、米国を拠点とする取引や雇用も増えていると話している。

|翻訳・編集:山口晶子

|画像:Shutterstock

|原文:Solana Saw 112% Surge in Stablecoin Supply in January With TRUMP Memecoin Frenzy: CCData