オンセミの見通し下方修正、自動車用チップの回復に疑問符
チップメーカーのオンセミ ONは月曜日、第4四半期の収益と利益をウォール街の予想を下回ると予想した。
この見通しは、中国の自動車市場の需要改善を報告したテキサス・インスツルメンツ TXNなどのより楽観的なコメントとは対照的だ。
「2024年通年では、意味のある市場の成長は期待できない」と、オンセミのハッサン・エル・クーリCEOは決算後の電話会議で述べた。
それでもオンセミの株価は、第3四半期の収益と利益がわずかに予想を上回ったため、不安定な取引で2.7% 上昇した。オンセミの株価は、自動車用チップの需要減速懸念により、今年に入ってから14%下落している。
LSEGがまとめた予想によると、アリゾナ州スコッツデールに本社を置く同社は 、第4四半期の売上高を17億1000万ドルから18億1000万ドルと 予想して おり、その中間値はアナリストの予想17億7000万ドルをわずかに下回っていた。
中国の自動車メーカー、李汽車 2015、比亜迪 002594、旭鵬 XPEVなどを顧客に持つオンセミは、自動車需要の減少により、中国での売上が下半期に予想された水準で増加しなかったと述べた。
自動車最終市場からの第3四半期の売上高は9億5120万ドルで、前年同期比17.8%減だった。
オンセミ全体の第3四半期の売上高は17億6,000万ドルで、アナリスト予想の17億5,000万ドルを上回った。調整後の1株当たり利益は99セントで、予想の97セントを上回った。
2020年に最高経営責任者(CEO)に就任 したハッサン・エル・クーリー氏の下、オンセミは 電気自動車とデータセンターの双方にとって重要な部品である炭化ケイ素への投資を増やしている。
「北米のハイパースケーラー上位4社のうち3社から設計の受注を獲得し、2025年の収益に貢献する見込みです」と、エル・クーリーはデータセンターについて語った。