資産クラス: コモディティ

コモディティ: カテゴリー/フォーカス/ニッチについて

このファンドは、特にコモディティのセクター内で得られるリターンに連動する設計になっています。コモディティのセクターは、取引所で取引される現物商品やその現物に関わる契約から構成されています。

コモディティETFでは、商品の主要な用途にしたがって投資対象が分類され、様々なセクターの中でコモディティの種類が区別されています。

カテゴリー

コモディティのカテゴリーでは、取引所で取引対象になるコモディティ市場のセクターとして認知度が高いものが示されます。

「農産物」– 主に食料や織物生産を目的として使用される動植物またはその一部です。

「エネルギー」– 発電に関する製品やその副産物です。

「産業用金属」– 主に産業分野で使用される金属です.

「貴金属」– 金・銀・パラジウム・プラチナなど、希少なために市場価値が高い金属です。

フォーカス

「フォーカス」には「カテゴリー」で示された名称を調整する役割があります。「フォーカス」によって、コモディティ市場のセクター内での商品の差異が区別されています。

「カテゴリー」の名称を調整する必要のないファンドについては、フォーカスでの記述はいずれも「ブロードマーケット」になります。

「フォーカス」のレベルでは、対象となるコモディティを正確に表現するために、できるかぎり具体的な記述を行う必要があります。したがって、トウモロコシの価格のみを対象とするファンドについてはフォーカスの記述が「穀物」ではなく「トウモロコシ」になります。一方、トウモロコシ・小麦・大豆を対象にするファンドであれば、フォーカスの記述は「トウモロコシ」ではなく「穀物」になります。

ニッチ

「ニッチ」には、対象とするコモディティへどのように投資するかについて、そのファンドが使用する投資戦略を記述する役割があります。

コモディティの「ニッチ」についての説明と定義は以下のとおりです:

「現物保有」– このファンドでは、対象となるコモディティのスポット価格で直接投資を行います。商品そのものを保有するという手段を取りますが、ETNであれば、スポット取引の金から得られるリターンや金のスポット価格に連動するETFからのリターンを約束するというものもあります。

「期近」– このファンドでは、満期が近づいている先物契約のロングポジションを取得します。このときの決済価格は、対象となるコモディティのスポット価格の終値に依存します。この区分には、原商品の受渡しを回避するためのローリングプロセスの一環として、次に期近となる先物契約でロングポジションを取得するファンドも含まれます。

「ラダー」– このファンドでは、ロール時に生じるカーブの期間構造を考慮せずに、利用できるかぎり多くの様々な種類の満期にわたって、一連の先物契約のロングポジションを取得します。

「オプティマイズド」– このファンドでは、先物契約を選択するにあたってダイナミックなルールに基づくプロセスを使用します。一般的には、コンタンゴ縮小の達成が目標になっています。

「変動型」– このファンドでは、原商品への投資方法を変化させます。

「期間延長型」– このファンドでは、期近だけに限らない固定スケジュールに従って、一度に保有するのは1つのコモディティについて1つの契約だけとしています。

カテゴリーフォーカスニッチ
農産物
ブロードマーケット

ブロードマチュリティ

期間延長型

期近

中期

ラダー

オプティマイズド

現物保有

変動型

ココア
コーヒー
トウモロコシ
綿花
穀物
赤身豚肉
生牛
家畜
ソフトコモディティ
大豆油
大豆
砂糖

ブロードマーケット
ブロードマーケット
農業以外のブロードマーケット
エネルギー
ブロードマーケット
カーボンクレジット
原油
エネルギー・電気
ガソリン
灯油
天然ガス
石油精製
産業用金属
アルミニウム
ブロードマーケット


ニッケル
スズ
亜鉛
金属
ブロードマーケット
貴金属
ブロードマーケット

パラジウム
プラチナ
ロジウム