コール頻度 (Call frequency)
コール頻度とは、満期前に債券をコール(償還)する選択肢として、その頻度を定義するものです。これは金利が低下した際に発行体が債券をコールしてより低い金利で借り換えを行うことがあるためで、その債券の将来的なリターンと残存期間に影響が及ぶことになるので重要な要素になります。
債券がいつコールされるかを把握しておくことは、発行体のキャッシュフローや再投資の選択を予測するのに役立ちます。コールの頻度が高いほど早期償還の可能性が高まり、その債券から長期的なリターンを得られるチャンスが小さくなります。
頻度例:
- 日毎
- 週毎
- 月毎
- 四半期毎
- 半年毎
- 年毎
- 常に
- 不規則的
- 不定期
- 有効支払日
- クーポン支払毎
- 数ヶ月毎
- 数年毎
常に
このタイプの債券にはコールの頻度について決まったスケジュールはなく、いつでもコールされる可能性があります。発行者にコールの選択について最大限の自由が与えられており、投資家にとってはいつ償還されるのか予測することが難しくなります。
不規則的
このタイプの債券にはコールの頻度について決まった間隔がなく、不規則的にコールされる可能性があります。仕組債などの複合的な債券に適用されるケースが多く、カレンダーの日付よりも特定のイベントや条件が発生することによってコールが発動されます。
不定期
このタイプの債券はランダムに決まった間隔なしにコールされる可能性があります。仕組債などの複合的な債券によく見られ、コールの予測が難しくなります。
有効支払日
このタイプの債券はクーポンの支払期日にコールされる可能性があります。コールされる日が利払日に直接紐づいているため予測はできますが、そのタイミングが支払予定日に左右されることになります。
クーポン支払毎
クーポンの支払毎に償還の可能性があります。