ダウ・ゴールド・レシオからみる相場ダウ・ゴールド・レシオは
ダウをドル建て金価格で割った数値である。
これの意味する所は
リスク資産である株式
か
リスク回避資産である金
のどちらへマーケットは傾いているのか。
そして両方上げる場合にはトレンドレスになることを示してくれる指標である。
これをみると
①2007年から2011年までは下げ
②2011年から2018年9月末までは上げ
③2018年10月から2020年3月末は下げ
④2020年4月以降は横ばい
ダウ・ゴールド・レシオとダウの関係
①の時期は2009年3月あたりまでは相関関係があるも、以降はダウが上昇。
つまりダウの上昇よりも金価格の上昇が上回っていたことを示す。
②の時期にはダウ・ゴールド・レシオとダウは相関関係を持ち、上昇。
つまりゴールドより株価というリスク資産が優先された時期であった。
③の時期には
ダウ・ゴールド・レシオは下がるもダウは上昇を続けるという、①の後半と同じ現象となっていた。つまりダウの上昇より金価格の上昇が上回り始めたことを示している。
そしてコロナが発生してからは
④ダウ・ゴールド・レシオは横ばいであるがダウは大きく値を戻している。
つまり、①の後半、③と同様にダウは上昇するものの金価格も上昇するという現象が起こっている。
その上昇が拮抗している為、横ばいとなっている。
まとめ
ダウ・ゴールド・レシオは
リスク資産である株式へ向かうのか
リスク回避資産である金へ向かうのか
を考える上で大切な指標である。
こまめにチェックし、変化の兆しを感じ取れるようにしたい。