過去の原油価格暴騰時の原油価格セクターの株価の状況WTI原油先物価格が$115/バレルを超えてますが、過去の原油暴騰時、原油セクター企業の株価がどうだったのか見てみようと思います。
ちなみにバレルって樽のことで、KFのファミリーバーレルも樽のイメージなんでしょうね。
たしかバレル=約160㍑くらい。米国では液体の単位はガロンですが、たしか1ガロン=約3.8㍑。1バレル=約160㍑=約42ガロンだったはず。
あと、2005年にシェールオイルの採掘が始まっている。
直近で$115を超えたのは、①2008/7、②2011/4です。
①2008/7に$145まで上昇して一気に$30付近まで77%も下落
原因はリーマンショックです。
この時、XOMやXLEの株価は40%以上急落しているけど、リーマンショックの大暴落中なので参考にならなそうです。
②2011/4~2014/6 くらいまで$100付近で推移し、2014/7に$40付近まで下落
リーマンショック後に回復した原油価格は、2011年3月には100ドルを超えました。
その後も80~ 100ドル台で推移しましたが、2014年7月以降下落に転じ、2015年1月には2014年のピーク時と比較して5割以下にまで下落しました。
その後一旦は60ドル近くまで上昇したものの、2016年には20ドル台まで下落しました。
2014年は、中国をはじめとする新興国の石油需要が伸び悩んだ一方、2011年以降、原油価格が高値安定的に推移してきたことにより、
ロシア・ブラジルなどのOPEC非加盟の産油国での原油増産が続いたこと、急拡大を続けてきた米国のシェールオイルの生産が堅調に
推移したことなどから石油市場が供給過剰となったことが原因と考えられます。
石油セクターの株価ですが、20~40%ほど下落しており、今回も原油価格に連動して株価も急落する可能性があります。
原油価格が下がる可能性としては、以下4つくらいです。
・ウクライナ侵攻の停戦合意・・・下がるとしても$100程度
・OPEC増産・・・脱炭素に向けて渋っているが、可能性としてはあり得る
・シェール増産・・・最盛期の水準に戻っていないが、今後増産される可能性は高い
・需要減少・・・暖かくなるまでまだ1か月以上かかる。そこまでの需要減少しない。
原油価格の高騰は、インフレを加速させてしまうため協調して対応してくると思います。
一気に$100以下まで急落する可能性もあるので、原油セクターの株価は今後も注意が必要です。