トレンド除去プライスオシレーター (DPO)

定義

トレンド除去プライスオシレーター (DPO) は、価格からトレンドを取り除くために使用されます。これは、短期的なサイクルを特定、分離するために行われます。DPOは通常、現在の価格とは一致しません。DPOは、左(過去方向)にオフセットされているため、現在のトレンドを取り除くのに役立ちますが、過去にオフセットされている為、モメンタムオシレーターとはみなされません。DPOは、サイクルの高安範囲や典型的な期間を測定する方法として、単純移動平均に対しての過去の価格を測定するだけです。

計算

((N/2 + 1) 期間前の価格) - (N期間SMA) = DPO
N = ユーザー定義期間

基礎

トレンド除去プライスオシレーター (DPO) は、過去の価格をずらした(過去に移動した)単純移動平均と比較します。SMAはゼロラインとして表示され、DPOは(ゼロラインの上の)プラスの値と(ゼロラインの下の)マイナスの値の間で変動します。簡単に言えば、プラスの値は価格がSMAの上であったことを意味し、マイナスの値は価格がSMAの下であったことを意味します。

利用目的

DPOの主な目的は、市場の動きのサイクルを観察するために、過去のデータを分析することです。DPOを使用すると、テクニカルアナリストはサイクルの典型的な期間や高値/安値のレンジをより理解することができます。

サイクルの高値/安値の範囲

サイクルの期間

サマリー

トレンド除去プライスオシレーター (DPO) は、必ずしもシンボル生成インジケーターとして意図されているものではありません。むしろ、テクニカルアナリストが取引商品の典型的なサイクルの特徴を見極める際に、信頼性を高めるための手段として利用するのが最適です。このため、トレンドやモメンタムを測定するために設計された他のインジケーターと共にDPOを使用するのが賢明です。

パラメーター

期間

DPOの計算に用いられる期間、デフォルトは13です。

中央に配置

DPOが中央に配置されると、DPOラインは左方向にオフセットされたままになります。中央に配置されていない場合は、現在の価格に合わせて右に移動されます。

スタイル

トレンド除去プライスオシレーター

DPOの値を表示するラインの可視性を切り換える事ができます。DPOのラインの色や太さ、ビジュアルスタイル(デフォルトはラインです)を選択する事も可能です。

ゼロライン

ゼロラインの可視性を切り換える事ができます。ゼロラインの値や色、太さ、ビジュアルタイプ(デフォルトは破線です)を選択する事も可能です。

小数点以下の桁数

インジケーターの値を四捨五入して残す小数点以下の桁数を設定します。この数値が大きいほど、インジケーターの値の小数点以下の桁数が多くなります。