マルチタイム期間チャート (MTPC)
マルチタイム期間チャート (MTPC) は、チャート上に上位時間足 (HTF) のバーデータを重ねて表示することができるインジケーターです。ローソク足または平均足の価格に基づいて、上位時間足の価格範囲をボックスで表示します。ボックスは上昇/下降によって色分けされます。チャートの時間足やチャートタイプを切り替えることなくマルチタイム分析が可能になります。

計算
自動時間足 (Auto-timeframe) によって自動的に選択された時間足、または指定した時間足のバー範囲を計算します。パラメーター設定で「自動時間足 (Auto-timeframe)」を有効に設定した場合、チャートの時間足によって、以下のように自動的に上位足の時間足が選択されます:
| チャートの時間足 | 上位の時間足 |
| 秒足 | 2時間足 |
| 分足から日足未満 | 日足 |
| 日足から週足未満 | 週足 |
| 週足から月足未満 | 月足 |
| 月足から3ヶ月足未満 | 3ヶ月足 |
| 3ヶ月足以上 | 12ヶ月足 |
選択された上位時間足のローソク足または平均足のデータを利用して、上位時間足の価格範囲のボックスを連続的に表示します。各ボックスは、上位時間足が形成されるバーから、上位時間足が確定するバーまで描かれます。ボックスの範囲は、パラメーター設定の「計算」で設定した項目によって異なります:
| 計算 | 解説 |
| 高値/安値レンジ | ボックス上部 = 高値 ボックス下部 = 安値 |
| 始値/終値レンジ (Open/Close Range) | ボックス上部 = 始値と終値のうち高い方 ボックス下部 = 始値と終値のうち低い方 |
| OHLC | 1本の上位足に対して2つのボックス: 1つ目は高値/安値レンジ、2つ目は始値/終値レンジ |
| トゥルーレンジ | ボックス上部: 現在の高値と1つ前の上位時間足の終値のうち高い方 ボックス下部: 現在の安値と1つ前の上位時間足の終値のうち低い方 |
枠と背景の色は、上位時間足のローソク足または平均足の始値と終値によって分けられます。デフォルトでは以下のようにボックスが表示されます:
- 上位時間足の終値が始値よりも低い場合(つまり陰線の場合)、赤色で表示されます。
- 上位時間足の終値が始値よりも高い場合(つまり陽線の場合)、青緑色で表示されます。
!注: 最大で上位時間足の直近500本のバーのボックスを表示します。バーリプレイモードを利用することで、さらに過去のバーのボックスを表示できます。パラメーター

自動時間足 (Auto-timeframe)
選択した場合、上記の "計算" セクションで示された1つ目の表に従い、チャートの時間足に応じて上位時間足が自動的に選択されます。選択していない場合は、その下の「時間足」で指定した時間足が利用されます。
時間足
「自動時間足」が無効な場合、ここで上位時間足を選択します。自動時間足で選択される時間足とは別の時間足を利用したい場合に直接指定できます。
計算
どの価格範囲でボックスを表示するかを指定します。利用可能なオプションとその解説については、上記の "計算" セクションの2つ目の表をご覧ください。
平均足の値を表示 (Display Heikin Ashi values)
通常はローソク足の価格が利用されますが、このオプションを選択すると、代わりに上位時間足の平均足の価格を計算に利用します。
日足ベースの値を使用 (Use daily-based values)
選択した場合、日足以上の時間足からデータが取得されます。選択していない場合は、チャートの時間足を利用して上位時間足のデータを算出します。株式銘柄といった一部のシンボルでは、これらの結果が異なる場合があります。例えば、時間外取引などの日中足のみで得られるデータが日足ベースの時間足では含まれないためです。
枠と背景の色
上昇バー(陽線 - 終値が始値より高い)と下降バー(陰線 - 終値が始値より低い)の枠と背景の色を指定します。