COTレポートについて詳しく知りたいのですが
COT(コミットメント・オブ・トレーダーズ)データは、先物などのデリバティブ市場の取引を監督している米国の連邦機関、商品先物取引委員会 (CFTC) が集計しているものです。これは週次で提供されるデータで、そこには資産の未決済建玉に関する情報が示されています。CFTCはデリバティブ市場の様々な取引所を監督の対象としており、CBOT、CME、NYMEX、COMEX、ICEUSで取引されている資産でCOTデータを利用することができます。
COTレポートについての詳細はCFTCのウェブサイトに掲載されています。
COTデータには大きく分けると、レガシー(従来型)/ディスアグリゲート(細分化型)/ファイナンシャル(金融部門)の3つのレポートがあります。TradingViewの公式アカウントから公開された4つのインジケーターを通じて、TradingView上でこのデータをご覧いただけます。各インジケーターについての簡単な説明は以下のとおりです。リンクをクリックすると、各インジケーターの詳細を記載したページが開きます。
"Commitment of Traders: Total" では、COTのレガシーレポートのデータが具体的に示されます。このデータでは様々なトレーダーが保有するポジションの詳細を以下のように分類しています: Commercial Hedgers(コマーシャルヘッジャー: CFTCに登録して、ヘッジを目的として特定の銘柄の先物契約を使用するトレーダー)、Large Traders(ラージトレーダー: CFTCに登録し、特定銘柄のヘッジを行わないトレーダー)、Small Traders(スモールトレーダー: CFTCに登録していないトレーダー)
"Commitment of Traders: Legacy Metrics" では、取引所により分類されたレガシーレポートのデータが示されます。レガシーレポートでは、報告対象となる未決済建玉をnon-commercial(非商業)トレーダーとcommercial(商業)トレーダーの2つに分類しています。
"Commitment of Traders: Disaggregated Metrics" では、ディスアグリゲートレポートのデータが示されています。このレポートは、農業、石油およびその製品、天然ガスおよびその製品、電力、金属などの現物契約ごとに分類されています。ディスアグリゲートレポートは、報告対象となる未決済建玉を以下の4つに分類しています: 生産者/卸売商/加工業者/ユーザー、スワップディーラー、資金運用業者、その他の報告対象
"Commitment of Traders: Financial Metrics" では、COTのファイナンシャル(金融先物取引を行うトレーダー)レポートのデータが示されています。このレポートには、通貨、米国債、ユーロドル、株式、VIX、ブルームバーグ商品指数などの金融先物が含まれています。そのため、このデータは金融関連のティッカーに限定されています。こちらのレポートでは報告対象となる未決済建玉を以下の4つに分類しています: ディーラー/仲介業者、アセットマネージャー/機関投資家、レバレッジファンド、その他の報告対象