TradingViewインジケーター : 始めるための簡単な手順 

インジケーターとは、トレードの統計値(始値・終値・最安値・最高値・出来高など)に基づいて構築された機能のことを指します。この値の変化を分析することで将来の市場の動きを予測することができます。インジケーターの値は、ライン、列、点、幾何学的図形などの視覚的要素をもとにしてチャート上に表示されます。

目次:

TradingViewインジケーターへのアクセス方法

スーパーチャートを開いて、画面上部の「インジケーター」ボタンをクリックしてください。

ここからインジケーターを選択すると、それがチャート上に表示されます。インジケーター名/パラメーター/値はチャートの凡例に表示されます。

インジケーターの種類

インジケーターはこれからの値動きがどうなるかを評価したり、これまでのデータに基づいてトレード戦略を構築するのに役立ちます。インジケーターによってその目的は様々です。

テクニカル分析を使ったトレードスタイルは実に多様ですが、いずれにしても、根本的にはトレンド・価格・出来高の状況の評価が必要です。

  • トレンドの方向性
  • モメンタム(勢い)
  • 出来高の増減
  • ボラティリティの高低
  • サポートとレジスタンスの水準

相対力指数 (RSI) はテクニカルインジケーターの中でもきわめて人気が高く、多くのトレーダーに使用され高い評価を得ています。モメンタムを示すインジケーターとして、直近の値動きの強さを測定したり、トレンド反転の可能性を見極める際に役立ちます。

このインジケーターの値の表示範囲は0から100までです。この値を見ると市場の状態の違いを知ることができます。

  • 30以下 — 売られすぎ
  • 70以上 — 買われすぎ

下のチャートからは、インジケーターの値はほぼ相場の方向性に沿っていることがわかります。こうした理解を次に起こる出来事の予測に使うことが重要です。

ファンダメンタル指標は、企業の財政状況および財務の健全性を分析するのに役立ちます。これらの指標は企業の決算報告から得られたデータに基づいています。

  • 損益計算書
  • 貸借対照表(バランスシート)
  • キャッシュフロー

ファンダメンタルデータの各項目にカーソルを合わせると、その右端に "?" マークが表示されます。詳細を知りたい場合は財務諸表の各項目をご覧ください。

TradingViewで利用できるインジケーター

TradingViewには数百種類のインジケーターとストラテジーが内蔵されており、さらにコミュニティが作成したインジケーターが10万種類以上用意されています。これらはすべて「インジケーター」メニューの中にあります。どのようなものがあるか見てみましょう。

お気に入り

このタブにはあなたが「お気に入り」として選択したインジケーター・指標・ストラテジーが表示されます。お気に入りへの登録がない場合、このタブには何も表示されません。インジケーターをお気に入りに登録するには、リストの左側に表示される星印をクリックしてください。

パーソナル

このタブにはTradingView開発のプログラミング言語 "Pine Script®" を使って作成したインジケーターが表示されます。ぜひPineスクリプトのページをご覧ください ― トレーダーがトレーダーのために開発した唯一無二のプログラミング言語 "Pine Script®" を使って、トレードから最大限の効果を引き出す方法が詳しく説明されています。

テクニカル

こちらではテクニカル分析で使用されるインジケーターとストラテジーが表示されます。いずれも価格動向や出来高によって将来の価格を予測するものです。

  • インジケーター: MACDRSIなど、業界でも広く使用されている人気の高いインジケーターが表示されます。
  • ストラテジー: 他のインジケーターと組み合わせて使用するのが一般的で、トレードを行う際に強力なツールにもなり得ます。ストラテジーの詳細についてはナレッジベースをご覧ください。
  • プロファイル: これらのインジケーターを使うと、チャートで指定した時間足で価格分布と市場動向を分析できます。
  • パターン: チャート上で繰り返し発生するフォーメーションをパターンと呼びます。チャートパターンを詳しく知ることで、分析の精度や効率を最大化できます。

テクニカルインジケーターの詳細についてはナレッジベースをご覧ください。

ファンダメンタル

ファンダメンタルデータは企業の業績に基づいたものであり、将来の価格を予測する際のファンダメンタル分析で使用されます。

  • 損益計算書: 一定期間の企業の収入・コスト・利益・損失に関する情報が掲載されています。
  • 貸借対照表(バランスシート): 企業の資産・負債・株主資本の調査に役立ちます。企業の資本構成を評価するために使用されます。
  • キャッシュフロー: 特定の時点において、その企業のキャッシュの出入りを分析できます。
  • 統計: PER、PSR、PBRなどの財務比率を使用して、その企業の評価を比較・対照・調査することができます。

コミュニティ

エディターズ・ピック/トップ/急上昇の各タブに、TradingViewユーザーがPineスクリプトを使って作成したインジケーターを掲載しています。トレード戦略の最適化にぜひお試しください。

まとめ

長期投資に向け企業の業績を分析したい人も、洗練された銘柄を探したいアクティブなトレーダーも ― TradingViewならどんなユーザーでも目的に適うインジケーターがいくつでも見つかります。ご自身のトレードスタイルに合わせて設定してみましょう。見た目をカスタマイズすることもできますし、他にも様々なインジケーターや描画ツールチャートタイプと組み合わせることも可能です。

こちらもご覧ください: