ウッディーズCCI (Woodies CCI)

定義

ウッディーズCCIはオリジナルのCCIを改良したインジケーターで、トレーダーはこれを転換点を判断する手助けとして使用します。ウッディーズCCIは期間6と期間14の2つのCCIで構成されています。短期CCIが描く高速の曲線を用いて、長期CCIが描く低速の曲線の動きを追跡・予測します。ヒストグラムは長期CCIの結果の追跡に使用され、様々な色で表示されます。

歴史

ウッディーズCCIはオシレーター系のインジケーターであり、前世紀の80年代にドナルド・ランバートによって考案されました。

計算

ウッディーズCCIは、以下の計算式によって算出されます。

def price = close + low + high

def linDev = lindev (price, length)

plot CCI = if linDev == 0 then 0 else (price - Average (price, length)) / linDev / 0.015

plot OverBought = over_bought

plot ZeroLine = 0

plot OverSold = over_sold

これらの定義について、もう少し掘り下げてみましょう。

基準となる価格は高値、安値、終値の平均値によって決定されます。その比率は最後に計算されるので、3で割ることはさして重要ではありません。

Linde (あるいはlinDev) は線形偏差の略で、期間=Periodの間における価格の平均値から、実際の価格が示す線形偏差の絶対値を平均したもので決定されます。以下の式をご参照ください。0.015はスクリプト作成者が決定した値を表しています。

要点

ウッディーズCCIは、短期と長期の2種類のCCIと、色分けされた長期CCIのヒストグラムで構成されています。様々な要因によってヒストグラムの色に違いが生じますが、その説明は以下のとおりです。

いまヒストグラムの色が赤、緑、グレー、黄の4色で構成されているとします。長期CCIがゼロラインと交差している間は4本のバーがグレーになります。この後、長期CCIがゼロラインと交差しなくなると5本目のバーで黄色に変化します。6本目以降のバーについては、CCIがゼロラインより下にある場合は赤色に、CCIがゼロラインより上にある場合は緑色に変わります。

ウッディーズCCIのパラメーターは、CCI期間とTCCI期間の2つのみです。

CCI期間とは、長期CCIの期間です。

TCCI期間とは、短期CCIの期間です。

期間の推奨値については、私たちのオンライン・コミュニティや経験豊富なトレーダーとの交流を通して知ることができるでしょう。

着目点

ウッディーズCCIはゼロライン付近を往復する動きを示します。インジケーターの値が高い場合は、買われ過ぎを示しています。またインジケーターの値が低い場合は、売られ過ぎを示しています。値がゼロになることもあります。いずれにしても、ウッディーズCCIの計算式における分母は最終的にはトレーダー自身が決定した値であることを忘れず、計算式がデータ異常の原因になっていないかどうかを確認する必要があります。

サマリー

ウッディーズCCIは、金融市場における転換点を正確に判断するのに役立つインジケーターです。ウッディーズCCIは2つのCCIで構成されており、短期CCIが描く高速の曲線を用いて、長期CCIが描く低速の曲線の動きを追跡・予測します。さらにヒストグラムは長期CCIの結果の追跡に使用され、インジケーターの値によって様々な色で表示されます。