トービンのq (Tobin's Q) - 概算値
トービンのqとは何ですか?
トービンのqとは、企業の資本の再取得価格に対して、企業が持つ資産の時価総額(負債総額と持分証券の時価総額の合計として計算される)の比率です。
計算式:
トービンのqは何を意味しますか?
適切に評価されている企業の場合、通常、トービンのqの比率は1.0です。これが1.0未満であれば、市場において、その企業の全ての証券を実質的な純資産の価値より低価格で購入できるということになるため、買い得だということが示唆されます。しかし、トービンのqの比率が1.0より大きいからといって、必ずしもその企業の有価証券が過大評価されているとは言えません。企業の価値は清算時の資産価値と同様、経営者がその資産をどのように使って価値を生み出すかによって決まるからです。