バーチャートとは

バーチャートは、ラインチャートやローソク足チャートと並んでよく使われるチャートタイプの一つです。シンプルな構成で外観も明瞭なため、業界でも広く使用されています。バーチャートでは指定した時間足においてその始値/終値/高値/安値が明確に視覚化されているので、これらの重要な水準を簡単に識別することができます。

目次:

バーチャートとは

バーチャートの各バーは、一般的に「レンジ」と呼ばれる縦線で構成されています。これはその資産の価格帯を表しており、上端がその時点の取引で発生した最高値を、下端が最安値を示しています。

縦線の左右に入る横線は、それぞれの始値と終値を表しています。これらは通常、主要取引所で一般的に行われているオークションを通して決定されています。

通常、バーチャートには色が付けられており、この色によって価格の方向に関する情報が得られます。緑は上昇、赤は下降を示しています。

バーとローソク足の比較

ローソク足と並んで、バーは多くのトレーダーが使用する基本的なチャートタイプの一つです。どちらのチャートタイプも似たような価格情報を表示しますが、それぞれに利点と限界があります。

バー

  • バーとローソク足は、どちらも始値/高値/安値/終値を表すという点で似ています。一部のトレーダーの間では始値の重要性は低いと考えられており、その場合は高値/安値/終値のみを表示して、始値を表示しないように設定することができます。
  • バーはチャート上であまりスペースを取らないので、インジケーターや描画ツールを重ねて表示させるのに適しています。
  • バーチャートは、その実体の中に高値と安値を含んでいるため、始値/終値よりも高値/安値の両極にフォーカスしたトレードに向いている場合があります。

ローソク足

  • 始値/高値/安値/終値の各価格水準を直感的かつ視覚的に表示します。バーとは対照的にローソク足の実体は始値と終値を表しているため、急激な価格変動を利用する戦略には向かない場合があります。
  • ローソク足は特有のローソク足パターンが数多く存在するため、初心者には少し複雑かもしれません。
  • ローソク足を使いこなすには時間がかかります。テクニカル分析を行った際に、チャートパターン/描画/インジケーターが互いに矛盾した結果を示す場合もあるため、これらのツールをすべて同時に使おうとすると不確実性が高まり、分析から明確さや正確さが損なわれる可能性があります。

チャートタイプの有効化

スーパーチャート」にアクセスしたら、画面上部のツールバーからチャートタイプ(バーのスタイル)メニューを開いて「バー」を選択します。

設定

ご自分の好みやニーズに合わせてバーチャートをカスタマイズして、チャートを最大限に活用しましょう。カスタマイズを行う場合は、画面上部のツールバーから歯車アイコンの「設定」を選択して「シンボル」タブに移動します。

「バー」セクションには、このチャートタイプに特有の設定項目が並んでいます:

  1. (現在足の始値基準ではなく)前の足の終値基準でバーの色を判定: この設定をオンにすると、そのバーの始値と終値でローソク足の色が判定されるのではなく、そのバーの終値が直前のバーの終値より高いか低いかで各バーの色が決定されます。高い場合は緑色、低い場合は赤色になります。
  2. HLCバー: このオプションを使うと始値 (Open) の「足」が非表示になり、高値 (High)、安値 (Low)、終値 (Close) のみが表示されます。
  3. 上昇カラー/下降カラー: お好みに応じて上昇バーと下降バーの色を設定できます。デフォルトでは、上昇(現在のバーの終値が始値より高い場合)は緑色、下降(終値が始値より低い場合)は赤色で表示されます。
  4. 細いバー: 見やすいようにバーの太さを調整することができます。

まとめ

バーチャートはシンプルかつ包括的で、使いやすいチャートタイプの一つです。資産価格の高値/安値/終値/始値を表します。

初心者から熟練者まで、どんなトレーダーにも適しており、新しいトレードアイデアの出現とともに進化し続けます。

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