ベースラインチャートとは
ベースラインは価格水準をラインで表して、基準となるパーセント値のライン(基準レベル)を価格が上回っているか下回っているかを網掛けを用いて表現するチャートタイプです。この基準ラインは、資産のボラティリティを評価するポイントとしても重要な役割を果たします。
目次:
ベースラインチャートとは
ベースラインチャートは、指定したパーセント値の価格水準から資産がどの程度上昇または下降したかを確認したい場合に適しています。ベースラインチャートは、その時点でスーパーチャートに表示されているチャートエリアに合わせて自動的に調整されます。

これは標準的なラインチャートに似ており視覚化する技術も同様です。しかし、ベースラインチャートを使うことによって、トレンドが時間とともにどのように変化したかを知ることができます。
たとえば、以前は緑色だったエリアが狭くなり始め、価格が基準レベルに近づいている場合、これはトレンドが弱まるシグナルになる場合があります。
また、基準レベルそのものがサポートゾーンやレジスタンスゾーンとして機能することもあります。
ベースラインチャートとラインチャートの比較
ラインチャートには多くのバリエーションがあり、それぞれ見た目は似ていますが、使用目的が異なります。
この2つのチャート・タイプは、価格水準という同じパラメーターを使って同様のデータを表示しますが、ベースラインチャートには陰影がついたエリアがあるというように、どちらにもユニークな用途と利点があります。
ベースライン
- トレンドの変化を認識するのに有利です。
- 重要なサポート/レジスタンスラインの発見に役立ちます。
- ラインチャートと同様、あらゆるチャートパターンに対応できます。
ライン
- 価格の動きに方向転換が生じた場合でも、その正確なポイントが示されません。
- 全体的なトレンドは読みやすいが、その変化については読みにくい点があります。
- 複数の資産を比較するのに適しています。
チャートタイプの有効化
スーパーチャートを表示したら、画面上部のツールバーからチャートタイプ(バーのスタイル)のメニューを開き「ベースライン」を選択します。

設定
お好みやニーズに合わせたカスタマイズで、チャートを最大限に活用できます。
設定を行うには、画面上部のツールバーから歯車アイコンの「設定」を選んで、「シンボル」タブを選択します。

「ベースライン」のセクションには、このチャートに特有の設定項目が並んでいます:
- 価格のソース: チャートに表示する価格を選択します。デフォルトでは「終値」に設定されており、その資産の終値によってチャートが作成されます。トレードスタイルに応じて、お好みの表示価格を選びます:
- 始値: チャート上には始値が表示されます。
- 高値: 高値が表示されます。
- 安値: 安値が表示されます。
- 終値: 終値が表示されます。
- (高値 + 安値)/2: 高値と安値の平均が表示されます。
- (高値 + 安値 + 終値)/3: 高値・安値・終値の平均が表示されます。
- (始値 + 高値 + 安値 + 終値)/4: 始値・高値・安値・終値の平均が表示されます。
- 上部ライン: エリアの上枠を表示するラインの色・太さ・不透明度を選択できます。
- 下部ライン: エリアの下枠を表示するラインの色・太さ・不透明度を選択できます。
- 上部エリア: 上部エリアの塗りつぶしの色と不透明度を調整できます。
- 下部エリア: 下部エリアの塗りつぶしの色と不透明度を調整できます。
- 基準レベル: ペインの高さに対するラインの高さを割合で設定します。デフォルトでは50%に設定されています。0%はペインの下端、100%はペインの上端です。
まとめ
もしあなたがトレンドをフォローするトレーダーで、チャートが乱雑になるのを避けてシンプルな分析を目指しつつ、サポート/レジスタンスラインを発見して強調したいと考えているなら、ベースラインチャートはあなたの分析に適した選択になるでしょう。
チャートを最大限に活用するために、様々な描画ツールやテクニカルインジケーターを適用しながら、リスクなしのトレードシミュレーターで練習することもできます。
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