クーポン (Coupon)

「クーポン」とは何ですか?

債券の世界では、クーポンとは債券の発行者がその保有者に支払う定期的な利払いのことを指します。これは債券の有効期間が終わるまでの間、発行者が保有者に支払う約束をした金利を固定金利や変動金利という形で表したものになります。

通常では債券発行時にこの金利がクーポンレートとして明記されます。クーポンレートは債券の額面金額に対する割合で示されます。

クーポンの支払いは概ね半年や1年に1回行われますが、債券の規約によっては支払い頻度が変わる場合もあります。債券保有者はこのような利息を定期的に、元本(額面金額)が返済される債券の満期日まで受け取ることになります。

「クーポン」が重要なのはなぜですか?

クーポンレートは債券を保有することによって獲得できると想定される利回りやリターンを決定づける重要な要因です。一般的には市場の実勢金利や発行者の信用度、その債券に特有の条件など、いくつかの要因に基づいて設定されます。

市場の金利が上昇または下降した場合に、新規発行の債券に付けられるクーポンレートが実勢金利に合わせて調整される場合があります。しかしながら、固定金利の債券であれば、市場の金利変動にかかわらず、満期を迎えるまで同じに固定された金利の支払いが続きます。そのため、固定利付債の利回りは市場の実勢とは異なるケースもあり、投資家にとっての魅力の大きさもこうしたことに左右されることになります。

ちなみに「クーポン」の語源は、歴史を遡ると、債券保有者が利息支払いを受ける際に提示していた切り離し式の利札(クーポン)に由来しています。しかしながら、現代の債券取引ではクーポンの支払いは電子的に行われるのが一般的であり、クーポンという用語は利払いそのものを指すようになっています。

クーポンの支払いは、債券保有者の投資収益を構成する重要な要素であり、債券発行者に貸し付けたお金に関して、それを債券保有者に補償する手段としての役割も果たしています。