TradingViewの日中チャートの値が他のソースと異なっているのはなぜですか?
単元未満の取引
北米で取引されている銘柄の始値/高値/安値/終値と出来高の値を、任意の日中の時間足を用いて、弊社プラットフォームと取引所のウェブサイトなど他のソースの間で比較します。すると、価格だけでなく、プレマーケットとアフターマーケット(ナスダック取引所で使われる用語です)の間の出来高データにも最初から不一致が認められます。この不一致はデータプロバイダーが単元未満の取引を履歴から除外していることによるもので、その結果、弊社では単元数を満たす取引だけに基づいて日中チャートが作成されることになります。
単元未満とは、資産ごとに定められた通常の取引単位よりも小さい注文サイズのことを指します。株式であれば、その資産の標準になる1単元100株よりも少ない場合を指して、単元未満株と呼ぶことがほとんどです。
例として、2023年7月3日のNASDAQ:AMZNの1分足チャートを見てみましょう。09:25(UTC-4)のバーにおいて、取引所のウェブサイトに表示されている値と比較してみます:
弊社プラットフォームでは終値が130.50、出来高が13317であるのに対し、取引所のウェブサイトではそれぞれ130.36と15863となっています。弊社プラットフォーム上の1分足では、9:25:55に受信した取引が最後となって終値が確定しています。取引所のウェブサイト上の1分足では、その3秒後に受信した取引で終値が確定しており、価格は130.36、出来高は1でした。これは単元未満の取引とみなされます。この例では1分間でこうした単元未満の取引が156回発生し、その合計出来高は2546株でした。この差が弊社プラットフォームと取引所のウェブサイトの表示の違いになっています。
遅延表示
日中の値に見られる顕著な不一致の2つ目としては、米国株のチャートにおいて、プレマーケットの08:00(UTC-4)に1分足で大きな出来高が表示されるということが挙げられます。下図がその例です:
これは他のプラットフォームではフィルタされて除去されることが多い遅延表示が、弊社のデータプロバイダーではこの1分足の中に含まれているためです。これらは異なる時間に約定される可能性があるOTC取引ですが、その合計出来高が08:00 (UTC-4) の1分足のバーに含まれています。