セッション・タイム・プライス・オポチュニティ (STPO) インジケーター
定義
セッション・タイム・プライス・オポチュニティ (STPO) とは、設定で指定したセッションに基づいて日毎のTPOプロファイルを作成するものです。これによって、トレーダーは指定した期間についてその日毎に価格分布の分析ができるようになります。
また、チャート上でSTPOを複数個を使用すれば、取引日を複数のカスタム期間に分割することができるので、各期間のTPOプロファイルを個別に調査することもできます。
注: このページではSTPOに固有の機能について説明しています。「タイム・プライス・オポチュニティ (TPO)」すべてに共通する一般的な特徴については、ヘルプセンターの「タイム・プライス・オポチュニティ (TPO)」の記事をご覧ください。
計算
セッションTPOの計算は、周期的TPOの計算とほぼ完全に一致しています。詳細については、上の注に記載したリンク先の記事をご覧ください。
主な相違点としては、STPOの計算では期間の定義が異なっています。STPOはインジケーターの設定で指定したセッション内で各取引日のTPOプロファイルを計算します。各プロファイルに含まれるデータは、インジケーターの ”Sessions(セッション)” と"Block size(ブロックサイズ)" の設定に依存します。
"Block size(ブロックサイズ)" のパラメーターでは、インジケーターがプロファイルを構築する際に使用するデータの時間足を決定します。指定したセッションの開始が "Block size(ブロックサイズ)" の時間足でバーが出現した後になる場合、このバーのデータはセッションのプロファイルには含まれません。逆に、セッションの終了が "Block size(ブロックサイズ)" の時間足でバーが出現した後になる場合、その時間足の区切りがセッション終了よりも後だとしても、プロファイル構築時にはそのバーすべてのデータが使用されます。
たとえば、このインジケーターで8:00から12:30までをカスタムのセッションとして使用しているときに、ブロックサイズを「4時間」に設定しているとします。4時間足のデータに12:00から始まるバーがある場合、セッションの時間が最初の30分 (12:00~12:30) しかなくても、プロファイルにはそのバー全体のデータが含まれることになります。
パラメーター
セッション
このパラメーターでSTPOが計算対象とするセッションを指定します。チャート設定で「時間外取引」を有効にすると、セッションに関するオプションの大部分に影響します。
- All(すべて): "All(すべて)" のオプション(これがデフォルトです)は、プレマーケットとアフターマーケットのセッションを含め、その日の全セッションを1つのセッションとみなして計算するように指定します。
- Each(各セッション): "Each(プレマーケット、マーケット、アフターマーケット)" のオプションを選択すると、インジケーターは取引日ごとに最大3つまでのプロファイルを構築することになります。プレマーケットとアフターマーケットのプロファイルについては、そのシンボルに時間外取引のデータがあり、 チャートにそのデータが表示されている場合にのみ表示されます。
- Pre-market(プレマーケット)、Market(マーケット)、Post-market(アフターマーケット): これら各セッションに特化したオプションを使うと、インジケーターは日毎に1つのプロファイルを構築することになります。"Pre-market(プレマーケット)"、"Post-market(アフターマーケット)" のオプションについては、そのシンボルに時間外取引データがあり、チャートで「時間外取引」が有効な場合にのみ機能します。
- Custom(カスタム): "Custom(カスタム)" オプションを使うと、日毎の開始/終了期間とタイムゾーンの設定ができるので、各日において特定の時間帯でTPOを調査することが可能になります。
このインジケーターで使用可能な他のパラメーターやスタイルの設定については、ヘルプセンターの「タイム・プライス・オポチュニティ (TPO)」の記事をご覧ください。