出来高ローソク足チャートとは

出来高ローソク足は標準的なローソク足に似ていますが、出来高によって太さが異なるという点だけが違います。このチャートタイプを使うと、取引が多かった時間帯の特定が簡単になりローソク足パターンの分析にも役立ちます。

目次:

標準的なローソク足に慣れている方なら既にご存知かもしれませんが、各ローソク足の長方形の実体（ボディ）は始値と終値、ヒゲ（影）がその期間の最高値と最安値を示しています。

出来高はトレードにおいてきわめて重要な指標の一つです。出来高によって、その時の値動きが市場参加者の関心によって引き起こされたものかどうかがわかるため、出来高が大きければその価格動向が「本物」である可能性が高くなります。

逆に出来高が少ないと、たとえばチャートパターンに「ダマシ」が発生するなど、価格が以前の値に戻る可能性もあります。

先述のように、これら2つのチャートタイプの唯一の違いは、出来高ローソク足の表示の太さに変化があるということです。

出来高ローソク足の利点を簡単にまとめると、以下のとおりです:

スーパーチャートを表示したら、画面上部のツールバーからチャートタイプ（バーのスタイル）のメニューを開き「出来高ローソク足」を選択します。

ご自分の好みやニーズに合わせて出来高ローソク足をカスタマイズして、チャートを最大限に活用しましょう。

カスタマイズを行う場合は、画面上部のツールバーから「設定」を選択して「シンボル」タブに移動します。

最初のセクション「出来高ローソク足」には、このチャートタイプに特有の設定項目が並んでいます:

（現在足の始値基準ではなく）前の足の終値基準でバーの色を判定: 有効にすると、各ローソク足の色がそのローソク足の始値と終値ではなく、前のローソク足の終値と現在のローソク足の終値によって決定されます。
実体: ローソク足の「実体」の外観を変更して、見映えを強調します。
枠: ローソク足の枠の色を変更します。
ヒゲ: お好みに合わせてローソク足のヒゲの色を選択します。

ローソク足パターンのインジケーターを使ってローソク足チャートとしての用途を最大限に活用できます。画面上部のツールバーから「インジケーター」→「テクニカル」を選択した後に、「パターン」を選んで下にスクロールさせると「ローソク足パターン」のインジケーターが見つかります。

これらの自動ツールを使うと、ある特定のローソク足やそのパターンが検出され、それらが持つ意味についてヒントを得ることができます。とはいえ、自動化されたインジケーターだけを頼りにして取引判断を下すよりも、もっと広範な視野のもとでその背景を見極めるのがベストです。

数多くの様々なチャート形式があり、その各々が相場観の強化に役立ちます。

出来高ローソク足は真の価格の動きを理解するための一歩です。トレンドの変化や継続について他のテクニカル分析ツールがシグナルを発していても、出来高ローソク足の外観を確認することによって、そのシグナルの「ダマシ」を回避できる可能性があります。

トレードでは、1つの情報源だけを盲目的に信じることは危険です。金融市場を幅広く理解するためにも、TradingViewではインジケーターや描画ツールとともに、他のチャートタイプについても研究することをおすすめしています。

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