期間形態
期間形態とは、様々な債券を満期までの期間に基づいて分類したものです。債券に関連するリスクプロファイル、投資期間の見通し、収益の可能性を評価する上で期間の形態を理解することは非常に重要です。
短期債
通常、短期債は満期が3年未満です。これらの債券は長期の債券に比べて金利リスクが比較的低いと考えられています。短期債は、投資期間を短くすることで流動性を維持しながら資産を守ろうとする投資家によく利用されています。
中期債
中期債の満期は3年から10年です。これらの債券はリスクとリターンのバランスが取れており、金利リスクと期待される利回りも適切な水準になっています。中期債は、適度な期間で定期的な収入源を得て資産の増加を目指そうとする投資家に適しています。
長期債
長期債の満期は10年を超えます。これらの債券は、短期債や中期債に比べ、金利変動の影響を受けやすいため金利リスクが高くなります。長期債は一般的に、ボラティリティの高さをすすんで受け入れて大きなリターンを求める、投資期間の長い投資家に利用されています。
永久債
永久債とは満期日が決められていない債券で、利息が無期限に支払われます。これらの債券では、発行体は元本の返済義務を負わないかわりに投資家に固定クーポンを支払います。償還についても発行体の裁量で行うことができます。永久債は満期なしで安定した収入源を求める投資家にとって、魅力的なものになっています。