満期形態
債券の発行者と保有者の間に、借入元本の返済日付についてどんな合意があるかで形態が分かれます。
通常
通常どおりに満期が決められた債券では、発行体が投資家に対して額面金額で元本を返還する義務を負うことになる期限日が定められています。元本返済のタイミングが明確なだけに、予定通りに満期を迎えることが期待できます。
延長可能債
延長可能債では発行者または投資家に債券の償還期間を延長する選択肢が与えられており、債券の満期プロファイルを柔軟に管理することができます。延長可能債の延長機能は、特定のイベントや、発行体または保有者の裁量で発動させることができるため、状況に応じて満期までのスケジュールが調整可能になります。
永久債
永久債とは、投資家に対して無期限に利息が支払われる一方で、発行体にはその元本の返済義務がない債券のことです。永久債は投資家にとって継続的な収入源になりますが、元本返済の満期日がないため、発行体にとっては永久的な債務という形をとります。永久債は比較的稀な形態であり、多くの場合、金融機関や信用格付けの高い政府によって発行されます。