トレンド・ストレングス・インデックス (Trend Strength Index)
「トレンド・ストレングス・インデックス」では、あるシンボルの価格がトレンドにしたがって推移するか、それとも平均へと回帰していくか、その傾向について測定します。シンボルのモメンタムがボラティリティを上回ると、それだけトレンドに追随する傾向が強まり平均に回帰する傾向が弱まるという考え方が中心になっています。
このインジケーターではピアソンの相関係数を用いて価格のモメンタムを分析します。これは、時系列間に存在する線形関係を正規化した尺度でもあります。分析結果では 、指定したバーの本数にわたってチャートの終値とバーインデックスの間の相関が示されます。
チャート上に表示されるバーのインデックスは0から始まって順次1ずつ増加します。言い換えれば、バーインデックスは傾き1の直線上にある点を表していることになります。このバーインデックスと価格データの相関関係がモメンタムの尺度となります。というのも、この相関関係は、一直線で示されるトレンドと比較したときに価格がどれだけ堅調に推移したかを反映しているためです。この指標を使うと、値動きの強さとその一貫性を時間経過の中で測定することができます:
- 値が1に近い場合は、連続するバーの間で価格が比較的堅調に推移したことが示されており、上昇トレンドの力強さが示唆されます。
- 値が-1に近い場合は、連続するバーの間で価格が比較的軟調に推移したことが示されており、下降トレンドの力強さがが示唆されます。
- 値が0に近い場合は、バーインデックスとの関係において価格が安定してプラスやマイナスの値を示さなかったため、トレンドに強さがないことが示唆されます。
パラメーター
期間
トレンド・ストレングス・インデックスの計算に用いるバーの本数です。
Bullish/Bearish Color
上昇/下降トレンドを表す色を指定します。
色の不透明度を変更すると、メインとなるインジケーターの値のプロットとゼロの間を色付けするグラデーションに影響します。値がゼロの時にはグラデーションは完全に透明ですが、値が1になるとパラメーター ”Bullish Color" で指定した不透明度で色付けされ、値が-1になるとパラメーター ”Bearish Color" で指定した不透明度で色付けされます。