予想PER (non-GAAP)
「予想PER (non-GAAP)」とは、non-GAAP(一般的な会計ルールをもとにしない)情報として示された来期の予想EPSを用いて、企業の現在の株価について相対的な評価を行う財務指標です。non-GAAPの収益には、一時的に発生した費用や収入など企業の中核事業のパフォーマンスに直接影響しない項目が除外されているため、企業の収益性を継続的に見ていく上で明確な視点を得ることができます。過去の収益ではなく、将来予想されるパフォーマンスに基づいて企業を評価する際にこの指標が役立ちます。
予想PER (non-GAAP) = 終値 / 予想EPS (non-GAAP)
この予想EPSはFactSetのアナリストによる評価のコンセンサスであり、次の会計年度のEPSを予測するものです。EPS予想は常に会計年度末に作成されるため、期初には通期の予想値になりますが、最終四半期には3四半期分の実績値に第4四半期の予想値を加えたものになります。
予想PER (non-GAAP)が低ければ、その銘柄が将来の予想収益に比べて割安ということになるので、投資チャンスが潜んでいる可能性が示唆されます。逆にこの値が高ければ、現在の株価が割高であるか、企業の収益に大幅な伸びが予測されている場合があります。non-GAAPの収益に注目することで、投資家は中核事業のパフォーマンスを考慮に入れた企業の評価が可能になります。