従業員1人当たりフリーキャッシュフロー (Free cash flow per employee)
「従業員1人当たりフリーキャッシュフロー」とは、年間で企業が生み出したフリーキャッシュフローを従業員1人当たりの額で測定する財務指標です。フリーキャッシュフローは、企業が事業から生み出した現金から設備投資を除いたものを表しています。この数値を従業員数で割ることによって、従業員の規模に対して企業がどれだけ効率的に現金を生み出しているかを知ることができます。
従業員1人当たりのフリーキャッシュフロー = フリーキャッシュフロー / 従業員数
この指標は、企業が従業員1人当たりでどれだけのキャッシュフローを生み出せるか、その生産性を評価するのに役立ちます。従業員1人当たりのフリーキャッシュフローが高ければ、それだけその企業が現金を生み出すにあたって従業員を効率的に活用していることが示されるため、経営効率や収益性についてプラスの指標になり得ます。また、同業種や同セクター内の企業を比較して、従業員の規模に対してどの企業がより効率的にキャッシュフローを生み出しているかの評価にも利用できます。