従業員1人当たり総資産 (Total assets per employee)

「従業員1人当たり総資産」とは、企業が保有する総資産の金額が従業員1人につきどれだけになるかを測定する財務指標です。総資産とは、現金・在庫・有形固定資産・投資など、企業が所有する資源のすべてを指します。総資産を従業員数で割ることで、従業員1人当たりが1年間に保有する資産の価値を知ることができます。

従業員1人当たり総資産 = 総資産 / 従業員数

この計算結果から、企業の総資産について従業員1人の持分が年間どれだけになるかがわかります。

この指標は企業の資産効率をその従業員数と比べて評価する際に役立ちます。従業員1人当たりの総資産が高ければ、企業が従業員1人についてかなり多くの資産を有していることが示されるので、企業の規模や基盤になる資産に対してプラスの評価が与えられる場合があります。従業員1人当たりの総資産を企業間で比較することによって、各企業の資産管理戦略や業務効率を分析するヒントが得られます。